平凡社新書
現代アメリカ宗教地図

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582854800
  • NDC分類 162.53
  • Cコード C0214

内容説明

政教分離制を国是とするアメリカ合衆国。多様に存在する諸宗教諸派は、この原則と現実にはどう関係しているのか。ユーチューブ動画を駆使し、アメリカの宗教事情を具体的に記述しながら、知られざるその全体像を俯瞰する初の試み。アメリカ人は宗教コンシャス!―宗教を知れば、アメリカがわかる。

目次

1 アメリカ人は宗教的か
2 アメリカの諸宗教の位置関係
3 キリスト教諸派―政教関係の歴史的逆転
4 市民宗教と結社―本当に政教分離国家か
5 「見えない宗教」―政教分離の産物
6 新宗教―政教分離との両面的関係
7 宗教保守―アンチ政教分離
8 マイノリティの宗教―政教分離の虚偽を突く

著者等紹介

藤原聖子[フジワラサトコ]
1963年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、シカゴ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。大正大学教授。専門は比較宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヨータン

12
面白かったです。日本人に馴染みのない各宗派の礼拝の様子など説明ではわかりづらい部分があっても、ここに書いてあるYouTubeを見ることによってより深く知ることができて、よかったです。2019/01/13

bapaksejahtera

11
米国社会をその宗教意識や宗教活動を通じて満遍なく俯瞰する事により、同国の政治的な混乱や対立の遠因を解りやすく伝えている。特にプロテスタント各宗教派の特色をそのジョークによって比較したり、日本人に判りにくい洗礼派と長老派の区別を始め各派の社会的立ち位置を愉快に理解させる。小説を読む上でも参考になる。本書では事例紹介にユーチューブが活用される。10数年前の本だけに本書の記述のその後を知るため屡々本を離れてパソコンを観たのだが、ユーチューブの有用な活用法を教えられた気がする。手軽だがなかなかに刺激的な本だった。2022/06/16

烟々羅

11
夜勤明け、中野区の中央図書館でざっくり40分。 保守(キリスト教)からリベラル、スピリチュアリスム、自己啓発(=ポジティブ思考=引き寄せの法則、つまりわたしがよく「ひらがなのすぴ」と呼んでるもの)、ユダヤ教、親イスラム、ヒンドュー教のアメリカでの立ち位置と、通常一般の日本人からここがカルト的にみえるという点をネットで参照できる動画を挙げて解説したもの。 どの信仰も肯定的な側面含め「狂気」だと認識できます。少なくとも自分の思想・信仰に狂気の根っ子があることを調べずに日本の文化内での印象で選ぶべきではないと2012/10/27

やまやま

10
アメリカの政教分離は、ステート(国家)とチャーチ(教会)を指すため、宗教一般と国家は離れる必要がない。従軍牧師や礼拝所がいたるところにあり、フランス流の宗教排除とは逆の方向を向いている。著者はこれを「宗教による革命(建国)」がなされた国と「宗教に対抗する革命」がなされた国として対比する。神が存在し国の統一のイデオロギーとなっている点は日本の神道とも類似性がある(いずれも「宗教ではない」とする解釈を許容している)。無神論は社会共同体を過小に評価しているとして評価が低い。さて、トランプ政権でどう変わったか。2019/11/20

Akiro OUED

6
日曜日の朝にテレビを点けたら、いきなり賛美歌の絶叫。チャンネル変えても、またもやゴスペル。アメリカの宗教性を実感した。そもそも、聖書の上に手を載せて任務遂行を宣誓するアメリカ大統領の就任儀式は、日本的な宗教分離感覚とは相容れない。最後のジハードの戦場は、アメリカに違いない。2022/04/16

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