平凡社新書
オノマトペがあるから日本語は楽しい―擬音語・擬態語の豊かな世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582854749
  • NDC分類 814
  • Cコード C0281

内容説明

もしも、オノマトペ(擬音語・擬態語)がなかったら…ビールの「ぐびぐび」という旨さも、憧れの人に会う「ドキドキ」も、どう表わせばいいのだろうか?生き生きした“感じ”が伝わるオノマトペは、実は『古事記』や『万葉集』にも登場している。オノマトペは日本語の「へそ」、日本人はその達人なのだ。“感じる”言葉を探ってみたら、日本語が、日本人がもっと面白くなる。

目次

第1章 創って遊べるオノマトペ(新オノマトペ「ダズーン」;未知の言葉を推測する ほか)
第2章 愛でる・感じるオノマトペ(ゴルゴ13、「シュボッ」の謎を追う;最初は違っていた ほか)
第3章 オノマトペのある暮し(食べるオノマトペ;カキフライをかみつぶす ほか)
第4章 オノマトペは歴史とともに(最も古いオノマトペ;『古事記』の表記方法 ほか)
第5章 オノマトペの果たす役割(「なごみ」のオノマトペ;しぐさとセットで ほか)

著者等紹介

小野正弘[オノマサヒロ]
1958年岩手県一関市生まれ。東北大学大学院文学研究科国語学専攻所要単位取得済中途退学。専門は国語史(語彙・文字)。鶴見大学文学部教授を経て、明治大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びっぐすとん

10
図書館本。古くは古事記にも載っており、万葉集ではひとかたならぬ拘りが感じられる。TVで地元出身じゃないと患者が病状を訴える際の方言オノマトペがわからないと医師が言っていた。ゴルゴ13のライターの擬音を調査したり目線が楽しい。オノマトペは会話を円満かつ繊細に表現できるが、改まった会話には使われないなど、今まで気にしていなかったが言われてみれば納得。英会話で悩んでいるのが「日本語なら適切な言葉が見つからなくても擬音で感情を伝えられるのに」という部分なので、日本語におけるオノマトペの存在の大きさがよく分かる。2018/11/14

HaruNuevo

6
いやはや、芳醇なオノマトペの世界 オノマトペのない世界は、おそらく乾いた、味気ない世界なのだろう ちょっと文体合わなかったので読み疲れしたけど、面白かった2022/02/15

みどるん

6
行間を読むという言葉はよく聞くけど、この本のように擬音の読み方を教えてくれるものはなかなかない。擬音に意識を向けると小説、エッセイをより楽しめるようになる。前半の分析にはわくわく、後半の歴史にはうとうとした。2014/05/25

shigoro

6
オノマトペって擬音語だから、新語とかは意外と作りやすそうだよな。事実マンガとかでは、勝手に作ってるしね。ただ小説ではあまり多用すると、稚拙な感じになってしまうのも事実。この本でオノマトペの元となる音を1語ずつ確認してあったが、ルールとは言えないが、ある程度の語感の統一性はあるな。食感のプラスとマイナスの感覚のオノマトペだけは見ても多種多様であり、ほんと生活に根付いているよな。 2012/01/30

ニョンブーチョッパー

3
2013/07/09

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