平凡社新書
青年ヒトラー

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  • サイズ 新書判/ページ数 245p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582854558
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0223

出版社内容情報

青年アドルフは、いかにして狂人ヒトラーになったか? 誕生120年目にして、ヒトラーの出生から反ユダヤ主義に目覚めていく青年時代までをつぶさに考察する!

内容説明

反ユダヤ主義を掲げ、その圧倒的な演説力で民衆を魅了しながら、破滅の道へと突き進んだアドルフ・ヒトラー。二〇〇九年四月二十日、人類史上稀に見る汚点を残したヒトラーの誕生百二十年目を機に、冷静かつ客観的に、その出生、恵まれた幼少期から、挫折と反ユダヤ主義に目覚めていく青年期、そしてナチ党入党までを検証する。いかにして狂気に満ちた独裁者になったのか。

目次

第1章 生いたちの記、気ままな少年時代(自信あふれる少年;夢見る少年アドルフ ほか)
第2章 失意のウィーン時代(下宿生活;オペラの友 ほか)
第3章 幸せなミュンヘンでの日々と戦場の勇士(画家としての幸せな日々;清楚な青年、定まらぬ将来 ほか)
第4章 極右政治活動への突入と破滅への道(ミュンヘンの兵舎にて、活路の模索;革命体制への順応と傾倒 ほか)
エピローグ―よみがえる友情(一九三八年四月九日午後、オーストリア・リンツ市のホテル、ヴァインツィンガーにて;一九三九年八月三日午後、バイロイト・ワーグナー家にて ほか)

著者等紹介

大澤武男[オオサワタケオ]
1942年埼玉県本庄市生まれ。上智大学文学部史学科卒業。ドイツ政府給費留学生として留学し、80年ヴュルツブルク大学にて博士号取得。専攻はドイツ・ユダヤ人史、古代教会史。現在、フランクフルト日本人国際学校理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーもあ

8
ふとヒトラーのことを調べたくなって、図書館で借りてきた。生い立ちからナチ党党首になるまで、彼がどのような人生を送ってきたのがとてもわかりやすく書かれている。道を踏み外したあとのことは書かれていないのもあるけど、唯一の親友との再会のシーンは感動もの2014/08/02

pyonko

4
ヒトラーの幼少期からNSDAP入党前後までに焦点を当てている。よく、「もしヒトラーが美術家や建築家となって、夢をかなえていたら悲劇は避けられた」というフレーズが本書ではよく見かける。しかし、仮にそうであったとしても、第二、第三のヒトラーが現れたのではないかと思う。それ程幼少~青年期のヒトラーの挫折、鬱屈が、他人と特別変わっていたとは思えないのである。(弁舌や扇動が天才的だったという点はあるが)2015/07/07

いのふみ

4
独裁者時代ではなく、彼の人格を形成したであろう青年期のみにスポットを当てた本。感情的なところやガキ大将的な性向はあったにせよ、基本的には大人しく礼儀正しく慎ましやかな青年だったのだと思う。その二つの性格が一つ肉体に同居するところにちぐはぐな感じを感じれば感じられるが、一人の青年が政治に目覚めてゆくのは時代性やほんの偶然だったような気がする。若き日に追い続けた夢が満足に叶えられなかった行状を読むと、冷酷無比な独裁者となった彼とわれわれの間にはどれほどの隔たりがあるだろう、いや、ない、との感慨を抱いた。2014/04/06

じぃじ

3
読書とは一字一句全てを読むべきものではなく、自分の考えや思想に役立つもの、価値あるものを分類、整理し、採り入れることにより、自らを高め、自らの思想や世界観、信念をより確かなものにするための手段なのである。――アドルフ・ヒトラー(『わが闘争』にて) こうして、より自分の正当性を確実にしていったのでしょうか。悪魔のような弁舌の才能を感じます。2011/08/18

兵衛介

3
出生からWW1戦後にNSDAP党首となるまでのヒトラー伝。「売れない画家」というイメージがあるが、努力の結果、実際には現代でいうイラストレーターのようなことをやっていてそこそこ稼げていた。WW1の戦場では優秀な兵士であり、一級鉄十字を受賞している。幼少期から死ぬまで、これと決めたら絶対引かない頑固さは一貫している。それが誤った方へ向いてしまったのが悲劇だ。2009/09/23

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