平凡社新書
書斎の競馬学

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582854459
  • NDC分類 788.5
  • Cコード C0270

内容説明

競馬を愛する人は多いが、競馬に愛される人は少ない。そんな稀有な存在のひとりである著者は、競馬は「一篇のミステリー」といって憚らない。ディック・フランシスやブコウスキーなど、様々な競馬本を味読、時に創作を交えながら、古今東西の「ミステリー」の道具立てを説く。

目次

第1話 洋一郎の傘
第2話 ブロードウェイの競馬狂
第3話 人はなぜ芦毛を愛するか
第4話 哀しき三冠馬
第5話 ブコウスキーの競馬場
第6話 サイレンススズカの見た光
第7話 黒人騎手はどこへいった
第8話 保険金殺馬は発覚しない
第9話 駄菓子屋に通った若様の贈り物
第10話 D・フランシスの究極のミステリー
最終話 雪景色のアイノチドリ

著者等紹介

山本一生[ヤマモトイッショウ]
1948年東京都生まれ。近代史研究家、競馬史研究家。東京大学文学部国史学科卒業後、石油精製会社に勤務、そのかたわら競馬の歴史や血統に関する研究を行う『恋と伯爵と大正デモクラシー―有馬頼寧日記1919』(日本経済新聞出版社)で第56回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごへいもち

21
読友さん御紹介。ディック・フランシスの部分だけ2016/05/08

sohara

3
Feさんのおすすめ本。全11話中、第2話の競馬用語の誤訳や、第9話の有馬頼寧の話が興味深く、D・フランシスについての第10話では、フランシスの妻メアリーのエピソードがうれしかった。フィクションっぽい第1話と最終話が、新書形式の本書にはいかにもそぐわずに読み心地が悪かったが、これは著者の競馬への思い入れをどうしても表現したかったということか?2016/05/07

seichan

2
海外の競馬事情(黒人騎手や保険金殺馬)や競馬小説(ブコウスキーなど)にも触れてあって興味深かったが、面白かったのは有馬頼寧の項目だったかな。女性の出てくる最初と最後の章は無意味に感傷的で、むしろ無いほうがよかった気がする。2015/01/09

百木

2
競馬に関わりの深い小説家に触れた文化的側面や保険金殺馬や黒人騎手、有馬記念に名を残す有馬頼寧の生涯といった社会的側面を描くなどかなり教養寄りな競馬本。最終章「雪景色のアイノチドリ」は実体験なのかそれに基づいたフィクションなのかはわからないけど、短編小説みたいで良かった。芦毛についての章では血統を遡り遡り話をしていてロマンだなぁと感じた。2014/05/29

ちょーのすけ

2
競馬ファンの多くは、有馬記念というレース名がこのレースを発案した理事長の名前に由来することを知っている。しかし、有馬頼寧という理事長がどんな人物なのかを知る人はほとんどいまい。別に興味もないのが普通だ。本書の第九話でそれを知ることができる。そして有馬頼寧についてもっと知りたくなる。第十話のディック・フランシスのエピソードも興味深い。2009/02/25

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