内容説明
こころの病気についての情報が社会全体に広がっているが、その一方で俗説や断片的な知識による誤解も生まれている。「うつ病はこころの風邪」なのか?統合失調症は完治しにくいのか?パーソナリティ障害の人は付き合いにくいのか?ベテランの精神科医が、それらの説を吟味・精査し、実例を交えて、病気の実態をわかりやすく伝える。そして朝青龍に対する三つの異なった診断に触れつつ、精神医学とは何かを、もう一度問い直す。
目次
第1章 なぜこころの病気は誤解されるのか
第2章 うつ病はこころの風邪か
第3章 統合失調症は治りにくい病気か
第4章 パーソナリティ障害は付き合いにくいのか
終章 こころの病気を正しく理解するために―朝青龍騒動を手がかりに
著者等紹介
藤本修[フジモトオサム]
1951年大阪府生まれ。精神科医、医学博士。大阪大学医学部卒業。大阪府立病院精神科部長、関西福祉大学社会福祉学部教授などを経て伊丹天神川病院顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あむぴの
2
図書館で、なんとなく手にした本。タイトルにひかれました。 うーん。文章自体がとてもやわらかい感じで、何か強く惹かれるところは、なかったな。でも、統合失調症のページを読んでいるとき、胸のドキドキが止まらなかった。タイトルの「誤解をとく」というより、「精神科医療のはがゆい現状の一部」という感じかな。少しだけ、参考になりました。2009/02/22
shushu
1
うつ病、統合失調症、パーソナリティ障害の3つの精神疾患を取り上げ、その特徴や治療について説明した本。ニュートラルでしっかり説明された良い入門書という印象を受けた。ところで朝青龍の騒動が取り上げられているが、前に読んだ和田氏の新書でも取り上げられており、精神医学的にも説明すべき事例と専門家も思ったのだろうか。2015/10/18
ぴくみん
0
わかりやすくてしっかりと書かれていた印象。多くの人がこの本を読んで病気についてもっと理解が進めばいいと思った。2013/09/16
クミコ・ロッテンマイア
0
偏りのない端正な本、という印象。誤解とけるかな。2009/08/11