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平凡社新書
蜷川幸雄と「さいたまゴールド・シアター」の500日―平均年齢67歳の挑戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582854008
  • NDC分類 775.1
  • Cコード C0274

内容説明

“これからの人生を、プロの俳優に賭ける人”これが応募の第一条件だった。千二百六十六人から選ばれた四十八人。その人生の「多難」と「多彩」をパッチワークすれば、この国の、中高年が生きた時代と今の暮らしの縮図ができる。舞台を支えているのは、あこがれ、夢、絆。そして、人生の「今度こそ」と「もう一度」の意地を懸ける。

目次

第1章 高齢者劇団が生まれた!
第2章 ラストチャンス
第3章 家族やあこがれ、そして意地に支えられて
第4章 鴉とひばり
第5章 旗揚げ公演へ
第6章 苦闘
第7章 輝いた日
第8章 蜷川幸雄、71歳の挑戦

著者等紹介

橋田欣典[ハシダヨシノリ]
1963年大分県生まれ。88年共同通信社入社。秋田、新潟の各支局、本社社会部、さいたま支局次長を経て現在、東京支社編集部次長。さいたま支局には2004年12月から06年11月まで在任

須賀綾子[スガアヤコ]
1974年宮城県生まれ。97年共同通信社入社。甲府、新潟、さいたまの各支局で、事件・事故、行政のほか、北朝鮮による拉致問題などを取材。現在は本社内政部の東京都庁担当

強瀬亮子[コワセリョウコ]
1974年埼玉県生まれ。97年から2007年7月まで埼玉新聞社に勤務。さいたま市など、主に行成、地域報道を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アリクイ

6
演出家、蜷川幸雄さんが埼玉県の「彩の国さいたま芸術劇場」で立ち上げた高齢者劇団の記録が書かれている本。参加資格55歳以上の入団希望者全員を演技、面接のオーディションに挑戦させ、入団した方々と蜷川さん達指導者との「生活体験と表現をつなぐ回路」を必死に創り出そうとする日々。お客さんに良い舞台を観てもらうために劇団員の体調や心を考慮しつつ、最後までハードルを下げなかった蜷川さんと、それにくらいつき、演技や芝居に必要な思考をものにして舞台に立つことを目指す劇団員達との戦いが熱いです。魅力的な劇団を知りました。2014/07/30

そ吉

1
2006年にスタートしたさいたまゴールドシアターの創設期のドキュメントであり、蜷川自身も言っているが大きな社会実験の記録である。 高齢者の生き方を「演劇」を通して表現する人々の1年間を追ったこのドキュメントは20年後の今でこそ社会で求められるものかも知れない。 ★★★☆☆2024/11/30

あんころ

1
胸が熱くなった!蜷川さんはやはり凄い。次から次へと新しい物を生み出しているのだから。演劇とはその人の人生を写す鏡、人生経験を積めば積むほど良い芝居が出来るもので、それは若い俳優には絶対に得られない武器。そんな武器を活かす場を持っているゴールド・シアターの団員達が羨ましい。是非公演も観に行きたい。2013/06/06

ななこ

1
年齢55才以上、上限なし、の団員募集に集まった大人たちの、奮闘の日々。ところどころ涙ぐみながら読む。「今を逃したら…」「神の啓示」と蜷川さんの稽古場に飛び込んだ人たちの、清々しい勇気と本気に感動。老いた体だからこそ、いろいろな経験を刻んだ顔だからこそ、表現できる何かがある。あると思う。発足から6年たって、今も団員一覧にこの本に出て来る方々と同じ名前を見つけてほっとする。行動は力なり、だなぁ。2013/02/27

魔魔男爵

1
「今の社会の特色は大きな物語がないこと。哲学などの理念が消え、小さな断片しかないような時代になっている。清水さんの芝居は幸せな時代だったのかもしれない」遠まわしに過去の盟友の清水邦夫を時代遅れのお気楽坊やと言ってますw。さすが、仲間内のお遊びサークルとして演劇しているのとは違う世界の蜷川である。2009/04/27

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