平凡社新書
三国志人物外伝―亡国は男の意地の見せ所

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  • サイズ 新書判/ページ数 293p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582853254
  • NDC分類 222.043
  • Cコード C0297

内容説明

二世紀の終わり、中国は群雄が割拠する争乱の時代に突入、三世紀初めには魏の曹操、蜀の劉備、呉の孫権の三雄が国を建てて覇権を争う三国鼎立時代が訪れた。この怒涛の時代を描いて人気の高い小説『三国志演義』の元となったのが、三世紀末に陳寿が著した正史『三国志』。そこに登場する多士済々な群雄たちの行動と事績を興味深いエピソード別に分類・紹介し、乱世に生きた男たちの人物像を生き生きと描き出す。

目次

魏(「姦雄」は決して恩義を忘れない―曹操;お尋ね者曹操を救った中牟県令は誰か―楊原・(付)任峻
人の用い方はそれぞれ違う―曹操・劉備・孫策・孫権 ほか)
蜀(呂布の命請いを突き放した冷血漢―劉備;馬鹿を演じた(?)名役者―劉禅
これをやったのは本当は誰だ―劉備・張飛・関羽・孫堅・孫権 ほか)
呉(きっと呪われた家系に違いない―呉の孫氏一族;「神」にしてやられた二人の君主―孫権・曹叡;強運で逃れた暗殺と廃位計画―孫権・孫皓 ほか)

著者等紹介

坂口和澄[サカグチワズミ]
1934年東京生まれ。早稲田大学第一政治経済学部新聞学科卒業。レコード会社勤務後、フリーとなり、レコード関連のデザイン、レイアウトを始める。その間、「歴史と旅」(秋田書店)、「歴史群像」(学習研究社)で『三国志』について多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

17
再読。我々が知っている三国志のほとんどは「演義」のもので、史書版はなかなかお目にかからないだけに、紹介された話しがどれも新鮮。日本でもそうだが、歴史理解における史料の理解と信用って、メチャクチャ重要。その一方で、史実と創作の見分け(区分け)が日本人苦手なのかも?と改めて感じる。楽しむのはいいのだが、これら=史実と思ってはいけない。そして、中国で愛されてきたのが「演義」だということも忘れちゃいけない。それを理解した上で、「演義」も史書も読み込んでいきたい。2019/08/13

maito/まいと

3
三国志好き、かつマニアックネタが好きな方にはたまらない一冊。もはや最近ではゲームなどで定説となりつつある、登場人物たちのエピソードや、その人物像そのものまで、意外と曖昧にしていることやなんとなく不思議に思っていたことなどを、かーなーり多方面の史料を利用して解説。イメージが先行しすぎている感の否めない昨今の三国志世界への、大きな理解につながります。2011/12/26

ユキ@うろちょろ

1
読み直し。三国志好きなら考えたこと、なんとなく知っているがその論拠はわからなかったことを、裴注、演義、正史等の資料を挙げて解説。トピックを設けてテーマごとに述べられているため、論題がはっきり分かりやすい。しかしながら人物に対する文章が、一部主観的過ぎる印象。あと曹叡の父が曹操でないかという仮説は、ご本人が仰る様に小説的で面白いが、どこかにそれらしい論拠があるのだろうか…気になる。

大岡 孝之

0
三国志好きにはたまらない良書。冒頭に紹介されている曹操のエピソード、自分が世に出るきっかけを作ってくれた恩人の死後におくった手向けの一文、情とユーモアある文章を読むだけでも価値があると思う。2011/09/28

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