平凡社新書<br> 差別とハンセン病―「柊の垣根」は今も

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平凡社新書
差別とハンセン病―「柊の垣根」は今も

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582853070
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0236

内容説明

その療養所は柊の垣根で囲まれていた。迎えてくれた元ハンセン病患者の尚幸さんは、これまでの壮絶な人生と、家族との関わりを淡々と語ってくれた。そして聖書のサマリヤ人の譬えをひいて、ハンセン病患者の真の「隣人」とは誰か、とたずねた。「隣人」になるために、私たちに出来ることはなにか。丁寧な取材と鋭い問題意識から書かれた、『信濃毎日新聞』連載の渾身のルポルタージュ。

目次

ハンセン病の現在
1 柊の垣根(秘密;「生きる」戦前編;「生きる」戦後編;願い;隣人として;内田博文さんインタビュー)
2 資料編 ハンセン病問題―検証会議報告書はどう答えたか(強制隔離政策の変遷と差別意識の形成;無らい県運動;被害の実態;各界の責任)

著者等紹介

畑谷史代[ハタヤフミヨ]
1968年長野市生まれ。早稲田大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。信濃毎日新聞社報道部を経て、現在文化部記者。介護保険制度導入前夜の高齢者介護の実態を追い、新たな介護の思想を模索した「介護のあした」(99年度新聞協会賞受賞)、現代の子育ての苦悩と、支援のあり方を探った「育ちそだてる」など連載企画の取材を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マイケル

5
これが戦後の日本の実話とは信じられない。恐ろしい人権侵害。少々古いが広く読まれるべき良書。最近の「ハンセン病家族補償法」ニュースの理解にも最適。隔離された施設内での患者同士の結婚も断種が条件とは。遺伝病ではない事が判明しても変わらない理不尽さ。「無らい県運動」も、以前読んだ本「強制不妊――旧優生保護法を問う(毎日新聞取材班)」と関連。強制隔離を県間で競うとは何てことを考えているのか。特効薬も施設に入所(隔離)しないと手に入らないなんて。一度浸透した誤り(偏見)を正すことの難しさ。2019/12/27

晴れ女のMoeco

4
人々が差別意識をもつから、隔離政策が放置されたのか、誤った政策を放置していたから、人々の差別意識も変わらなかったのか…?いずれにせよ、偏見を生み出す「無知」って恐ろしい。国家に対しての提訴のくだりが興味深かったなー。外見に現れる病気というのもあって、意識していない「差別意識」が助長されたのかも?2011/09/11

ひちょな

3
図書館本。病気が解明されていたのにもかかわらず、日本では何故差別され続けていたのか。2018/03/04

根室

2
この病気は遺伝するものと信じられていて、患者の家族が村八分にされることがあった。戦時体制下、国は善意を名目にして患者を全国から集め、隔離施設に収容した。そして戦後、特効薬が輸入されたにもかかわらず、つい最近まで収容され続けていた。もし収容されていなかったら生きて来れなかったかも、と言う患者さん。すべてを諦めさせるような徹底的な差別偏見2011/12/26

KJ

1
きれいごとを言ってるんじゃない。この言葉が強烈に印象に残った。ハンセン病は、不治の病ではなくなり、誤った法律も廃止された。私はその事を知り理解もした。だからもう大丈夫とはならない。それで終わりに出来る程、過去の苦しみも未来の課題も軽くはない。戦後の隔離政策継続が既得権益維持の為だったという指摘は衝撃的だった。過去の過ちを認め、未来を変える決断。自身は当事者ではなかったとしても、一人一人に無知と無関心からの脱却があれば、更なる苦しみは防げたかも知れない。ハンセン病を知る事で考えさせられる事はやはり沢山ある。2017/08/20

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