内容説明
落語や講談のマクラや登場人物の会話には、諺、格言、故事成語、川柳などの「きまり文句」が、お約束として登場する。奇席で耳にする、ときに小気味よく、ときに思わず膝を打つ、味わい深い言葉の数々。そんな「きまり文句」一九〇〇余句を集めた著者のブログから二〇〇句を精選、解釈に加え、話芸の演目における用例を解説!人生の機微と日本語の妙味、そして話芸の面白さを味わい尽くす、本邦初の「話芸のきまり文句」小辞典。
目次
1 人間関係について
2 世間のしくみ
3 人情の機微
4 金、そして生活
5 親子・師弟・主従の絆
6 男と女の間
7 人生の諸相
8 酒あれこれ
9 江戸と地方
10 侍という生き方
著者等紹介
松井高志[マツイタカシ]
1960年愛知県豊橋市生まれ。慶応義塾大学文学部国文学専攻卒業。83年から、婦人画報社(現・アシェット婦人画報社)『mcシスター』編集部に勤務、88年よりフリーライターに。主に話芸(落語、講談)、かつてのテキスト版講談というべき大衆向け読物「実録体小説」の描く世界を関心の対象として活動している。「中野講談研究会」会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。