内容説明
泥沼化するイラク情勢―自衛隊の派遣、人質事件、ジャーナリスト・人質の殺害事件等、もはや他人事ではすまされない。イラクツアーを組んだ旅行会社社員、NGOメンバー、親日家のイラク市民、サマーワからのラジオ中継を続けるお米屋さん、四人の自衛隊員、拘束された安田純平さん、人質となった今井紀明さん、射殺された故橋田信介さんの妻・幸子さん、作家の雨宮処凛さん。イラクを訪ねた理由、現地で見たこと、感じたことは何か?一二人の声を重ね合わせる中に、「イラクの真実」が見えてくる。
目次
第1章 市民たち(イラクツアーを組んだ旅行社のスタッフ・川名昭広さん;NGOの声・西村陽子さん ほか)
第2章 自衛隊員(坂口誠さん・施設隊通訳幹部二等陸尉;山村清次さん・本部管理中隊通信小隊陸曹長 ほか)
第3章 ジャーナリスト、作家など(拘束事件の当事者・安田純平さん;フリージャーナリスト橋田信介さんの妻・橋田幸子さん ほか)
終章 なぜ私はイラクへ行くのか(戦争報道はしばしばショーと化す;イラク人の大半は明るく笑っていた ほか)
著者等紹介
吉岡逸夫[ヨシオカイツオ]
1952年愛媛県岩城島生まれ。新聞記者。米国コロンビア大学大学院修了。青年海外協力隊を経て、カメラマンから記者に。93、94年東京写真記者協会賞、95年開高健賞受章
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