平凡社新書
肉体不平等―ひとはなぜ美しくなりたいのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851823
  • NDC分類 701.5
  • Cコード C0236

内容説明

「ビューティー・コロシアム」というテレビ番組が人気を集めている。素人が視聴者の前で大変身し、幸せそうな表情を見せる。この背景には、ファッション、メイク、美容整形などに示されている容姿への強い関心がある。多くの人は自分の顔と身体に不満を抱き、果てしのない美への競争に組み込まれていく。三島由紀夫から中村うさぎ、乙武洋匡までを検討し、「身体コンプレックス」を飼い慣らす方法を指し示す。

目次

第1章 「ビューティー・コロシアム」という現象(梅干ババア;「普通の外見」を求めて ほか)
第2章 「きれい」「かっこいい」とは何か(「きれい」「かっこいい」を構成する要素;人はなぜ化粧をするのか ほか)
第3章 イメージとしての身体(身体をめぐる市場性;脳と外見を中心とした現代社会 ほか)
第4章 身体コンプレックスを飼い慣らす(身体コンプレックスとつきあう方法;美に至る最短距離=美容整形 ほか)
第5章 肉体不平等社会を生きぬく(私たちはみんな「五体不満足」である;中村うさぎの自意識との格闘 ほか)

著者等紹介

石井政之[イシイマサユキ]
1965年愛知県生まれ。ジャーナリスト・評論家。豊橋技術科学大学卒業。顔や身体と社会の関係を中心に取材、執筆を行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5
君は何を基準に自分の身体コンプレックスを語っているの?という誰も気がつかないけどそこが一番大事なはずである、コンプレックスの基盤となるものについての根本的な問いを投げてくれる。ブサイクだから彼女ができない、太っているから彼氏ができない、目が一重なのが嫌だ、鼻が低い…等々、自分の外見にコンプレックスがある人はぜひ一読を勧めます。考え方の一つとしてとても面白いし、そして本の締めの最後の一文がかなり良い。勢いで押し切られる部分も少しあるけど、良い本でした。2013/10/31

もころん

3
現代、容姿に対するコンプレックスを抱いていない人間は居ないと思う。なぜ容姿における美における競争が激しくなっていったのか、また、それらにどう対処していくのか。わかりやすくまとめられた一冊。2016/02/19

hgstrm2

3
身体論としてはなかなか読み応えあり。 ただ、我々は競争社会に生きていて、肉体的に恵まれていなければ別の能力を磨いていかなければ、という落とし所など、賛同しかねる部分も結構あるけれど。 身体コンプレックスから論じた三島論は、なかなか秀逸。 それにしても、自分を愛せるかどうか、というのは現代日本を生きる人間にとって、最大の問題の一つなのだなー、とつくづく思う。2014/08/18

takao

1
ふむ2024/10/03

とっきー

1
三島由紀夫、中村うさぎ2021/08/09

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