内容説明
あなたは次の言葉を知っていますか?覚えていますか?純潔教育/勤労学生/夢の超特急/集団就職/連帯/身分ちがいの恋…昭和四十年前後、量産された歌謡映画こそは、高度成長真っ盛りの日本社会を映し出す宝庫だ。舟木一夫「高校三年生」、西郷輝彦「恋人をさがそう」、橋幸夫「いつでも夢を」…御三家の出演作品を通して、なつかしい青春像・庶民像に迫り、あの時代のパワーとは何だったのかを探る。
目次
歌謡映画とは何だったのか
舟木一夫「北国の街」の純愛
西郷輝彦「涙になりたい」の父子対立
橋幸夫「いつでも夢を」と定時制高校生
歌謡映画と民主主義精神
舟木一夫「高校三年生」の初キッス
西郷輝彦「恋人をさがそう」の予備校生
橋幸夫「あした逢う人」の当世結婚事情
歌謡映画のヒロインたち
舟木一夫「仲間たち」と集団就職
西郷輝彦「涙をありがとう」の兄貴ッ!という絶叫
橋幸夫「江梨子」の身分ちがいの恋
歌謡映画からテレビドラマへ
著者等紹介
藤井淑禎[フジイヒデタダ]
1950年豊橋市生まれ。慶応義塾大学卒業、立教大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、立教大学文学部教授。専門は日本近現代文学・文化
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