平凡社新書<br> 知っていそうで知らない台湾―日本を嫌わない隣人たち

平凡社新書
知っていそうで知らない台湾―日本を嫌わない隣人たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851007
  • NDC分類 302.224
  • Cコード C0230

内容説明

なぜ選挙はいつもお祭り騒ぎになるのか?なぜ植民地支配を受けたのに日本を嫌わないのか?なぜたった十数年で華人社会初の民主主義を確立できたのか?国際関係の孤立をよそに、時に騒々しく、時に誇り高く、時に狡猾に生き抜いていく台湾人たち。知っていそうで知らない“隣の島”を定点観測、「国」と名乗れない悲哀を抱えながらパワフルに動く台湾社会と台湾人の実像をアクチュアルに伝える。

目次

第1章 台湾社会の七不思議
第2章 選挙はお祭りだ!
第3章 李登輝時代から陳水扁時代へ
第4章 台湾と中国の複雑な関係
第5章 日本を嫌わない台湾?
第6章 これからの台湾

著者等紹介

杉江弘充[スギエヒロミツ]
1947年岐阜県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、同大学院修士課程修了。産経新聞社に入社、東京本社社会部、同外信部、マニラ特派員、北京留学、香港特派員を経て、97年~99年台北特派員。現在大阪本社関西空港支局長
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

14
台湾についての入門書的存在。台湾の歴史や政治、政権、中国・日本との関係、外交等包括的に紹介している。台湾に親日家が多い理由がいくつか挙げられており、日本人として嬉しいが、日本の台湾に対する態度は冷たく残念に思う。また、台湾地震の際、日本の救助隊が被災者を救えず、「努力不足で救えず申し訳ない」と述べた事が描写されており、それが日本に対する尊敬の念を生んだのではとされている。問題なのは無軸で大国の意向ですぐに変わる日本の外交。国のためを思い行動する政治家が今の日本にどれだけいるのか、最近の選挙を見ていて思う。2016/08/02

マーク

7
台湾の主に政治状況を上手く纏めているが、いかんせん10年前の出版。この十年の状況を記述する続編期待。2012/12/11

にゃん吉

2
李登輝から陳水扁へ政権が移った頃に書かれた一冊。台湾の歴史、社会、出版当時(2001年)の政治、経済の情勢等が、コンパクト且つ平易に書かれています。李登輝政権のかじ取りが、台湾にとって重大な節目であったのだろうということがよく分かりました。大国化の途上にある当時の中国と台湾の関係や、中国の将来の予測等の記述が興味深い。また、李登輝が、政権交代について「中国史上いまだ対立相手に政権が平和的に移行した例はなく、今回の移行は台湾民主化の成果である」と述べたという箇所も、興味深くありました。  2022/08/13

1
来週台湾に行くので、台湾についての予備知識にでもなればと読了。親日イメージは強いが、日本人の台湾好きは会ったことがない。日本が台湾に対して冷たいことで、反日感情も強まるんじゃないかとちょっと不安。アメリカやヨーロッパ、中韓にばかり気をとられてる場合じゃないな!!2012/03/08

えいた5

0
まず印象に残ったのは、94年の李登輝総裁と司馬先生の対談を歴史の一つに取り上げていること。私もその対談が掲載された街道をゆく第40巻を読んで司馬先生の世界に入った。また、台湾の恩人の一人を挙げるとしたら、李登輝氏であろう。政治を民主化へ向けて行った最初の人だから。台湾は、中国の軍事力にけん制されながら、未だに独立を果たせず、国際的にも国と認められない中途半端な位置に甘んじている。最近も、民進党の蔡英文氏が今月総統に就任するのを中国がけん制して旅行客の数を制限している。同じ民族の反目がいつまで続くのか?2016/05/13

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