平凡社新書<br> 環境政治入門

平凡社新書
環境政治入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582850420
  • NDC分類 519.1
  • Cコード C0251

内容説明

地球環境問題への取り組みのなかで今、「環境政治」という言葉が注目を浴びている。政策決定の透明性をいかに確保し、企業や市民と連携していくか。環境負荷の少ない経済発展をどう実現していくか。環境行政に長く携わってきた著者が、日米環境の比較を通して地球の未来を考え、政治や経済抜きには語れない地球環境問題、新たな枠組みを提唱する。

目次

第1章 環境政治とはなにか
第2章 アメリカ環境運動史
第3章 日本の戦後環境問題の変遷
第4章 日米環境政治を比較する
第5章 アジアの環境と日本の役割

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

10
日米の歴史と行政比較を中心に、環境政治の概要を解説。環境リスクというものは一国内に留まらないものである以上、非国家主体も含めた国際的な相互協力や討議がその舞台の中心になりやすいことが一目でわかり、冷戦後の新しい共通の課題として浮上したことの意味がおぼろげにも分かる。とはいえ、環境汚染と経済成長に対する途上国と先進国の利害、スタンスの違いや一国内でもNGOや企業、政府の意欲の違いなど困難も多い。著者はアジアの環境危機に日本が果たす役割に期待しているが前途多難さを感じた。古いけどいい本2015/04/06

さきん

6
組織の透明性や産業界とのかかわり、国民性のちがいなどから日米の環境運動史を比較。環境外交に携わってきた著者が、地球の未来を守る政治のあり方を提言する。アメリカは自然保護活動に熱心だが、浪費的な生活形態の自然への影響まで気づきにくいそうだ。2015/10/09

なーちゃま

1
リオの地球サミットに至るまでと、アメリカの環境政策の歴史(公害教書のニクソンからアル・ゴア擁したクリントン政権まで)、日本で環境庁が大型省庁と折衝しながら奮闘してきた様子が克明に書かれている良書。さすが仁先生の寄贈本。COPの準備過程や、日米の公害~地球環境問題への移り変わりの時期を知りたいなら、この本を参照すべし。2023/02/03

taming_sfc

0
松下和夫氏の2000年の著作。入門書として、また日本においては数少ない環境政治の著書として貴重。個人的には、日米の環境制度・政策比較が、興味深かった。2010/06/02

inoshun

0
元官僚らしい根拠を示して丁寧に説明文しており、興味のある人への入門書として良い本でした。逆に興味のない人が何となくで読むには微妙かも知れません。 また、新書の制限もあるのでしょうが批判的な意見や異なる意見への分析や反論には重点が置かれていない。題が示すとおり導入の書。2020/01/03

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