感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
66
☆5。良書。これほどまでの書籍を絶版にしている平凡社は万死に値する。各項目も読み応え十分だが、特に最後の小林緑氏と藤家溪子氏の対談が強烈。コメント欄で紹介するが辛辣な言葉が頻発してヒヤヒヤ。本文はというと、まあクララ・ヴィーク=シューマンの事は知っていたけど、ほとんどが初耳の作曲家ばかり。それなのにその時代ではそれなりの重要な役割を果たしていたとは。一体今まで習っていた音楽史って何だったんだろう? ドイツ=オーストリア中心主義は崩れつつあるが・・・。女性を含めた音楽史の全面的書き直しが必要な時なのだろう。2021/02/06
BsBs
1
古きも新しきも女性作曲家を取り上げること21+1人。20世紀に編纂された辞典には3000人以上名を連ね、現在では1万人以上いらっしゃるのではないかとは筆者の言。これほど多くいれば、2人3人は誰もが知る大作曲家になってもおかしくないのに、なぜいないのか。音楽界においても、女性が厳しい立場に立たされていたことを察される内容で、厳しい偏見には閉口するばかりだ。 これだけでも十分だがこの本のよりすごいのは、ただでさえ扱いの少ない邦人作曲家の、さらに女性邦人作曲家の略歴に紙面を割いていることだ。とても勉強になった。2025/06/12
cogi
1
音楽の知識がなくても読める!ヒトの人生って面白い。2014/04/13
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- 名前のない女たち 2 宝島社文庫