出版社内容情報
世界の中心は「人」であるという考えを徹底的に貫いて、キリスト教のみならず仏教にも大きな関心を抱き、規範と体制を超えた彼方を眺めた社会運動家・木下尚江の生涯と生き方を辿る。
【目次】
内容説明
日本における稀有の革命思想家、木下尚江の評伝決定版!普選運動の開拓者、絶対天皇制への挑戦者、人権の擁護者、反戦運動の唱道者、野生のキリスト教徒、社会主義の闘士として活躍しながらも、一切の権力を否定しきった果て、政治闘争の世界に望みを絶ち、野に隠れた木下尚江。それから十数年、長い沈黙を破って再び公衆の前に姿を現した彼が、その人生を懸けて語ろうとした「革命」とは?
目次
第一章 鉄窓の歌(下級士族の家に生まれる;政談演説会に陶酔した少年 ほか)
第二章 キリスト教徒かつ社会主義者として(銀座の毎日新聞社;恋愛 ほか)
第三章 革命の無縁国(本郷教会の人びと;新紀元社の運動 ほか)
第四章 懴悔(偽善者;『新生活』 ほか)
第五章 野の人(穴を出る;『木下尚江集』の刊行 ほか)
著者等紹介
鄭〓汀[チョンヒョンジョン]
1967年韓国ソウル生まれ。梨花女子大学卒業後、2002年来日。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。東京大学学術研究員、日本学術振興会外国人特別研究員、ベルリン自由大学リサーチアソシエイト兼アレクサンダー・フォン・フンボルト財団奨学研究員、京都大学研修員、立命館大学・千葉大学非常勤講師、中央大学政策文化総合研究所客員研究員などを歴任。現在、東北師範大学(中国)歴史文化学院副教授、立命館大学BKC社系研究機構客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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松本直哉