出版社内容情報
たんたんと、時にシュールに、そして深くリアルに。あなたの日常でも不思議なこと、実は起きていませんか? 奇しくもコロナ禍の3年間にあたった、2020年から2022年の日記。
内容説明
突然のコロナ禍の日々のはじまり。そして、だけど、きょうも日々は続きます。川上さんの人気日記シリーズ、待望の最新刊!二〇一九年から二〇二二年収録。
目次
館内すべてお雛さま。
ほら貝部。
うなぎの行列。
人間ではないかもしれない。
横ぎるタヌキ。
今にも何かが生まれそう。
マグマ大使のサイン。
アンニュイな四歳児。
しゅっ。
サーモンの直行便。〔ほか〕
著者等紹介
川上弘美[カワカミヒロミ]
作家。1958年、東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
226
川上弘美は、新作中心に読んでいる作家です。東京日記シリーズは、3作目です。どこまで噓か真かわかりませんが、相変わらず楽しい内容でした。但し、ビールマンスピンの出来る純文学作家(しかも男性)は、絶対存在しないと思います(笑) https://www.heibonsha.co.jp/book/b620503.html2023/05/24
fwhd8325
91
コロナ禍を描いた川上さんの日記。これは、素晴らしいと思います。コロナが5類になり、普通の感染病と同じようになっていますが、あの時代と振り返ることが来たときに、この自然体の日記は貴重なものと思います。川上さん、素晴らしいです。2023/05/13
Ikutan
79
毎回楽しみにしている川上さんの『東京日記』。嘘のようで9割は本当のお話だというこのシリーズのユルい雰囲気が大好き。7巻目の今回は2019年2月~2022年1月のコロナ禍の3年間。ということでコロナにかんする記載も多いけれど、全体的には今までと変わらない雰囲気にほっとする。今回も、川上さんならではの不思議で可笑しな発想が満載。じゃがりこで抜ける『平安貴族の生活』とか、古い冷蔵庫に歌う『さよなら音頭』とか。へんてこりんな夢のお話も楽しい。本当に、こんな風に日常が続くことのありがたさが身にしみる3年間でしたね。2023/05/30
pohcho
57
2019年2月から2022年1月の東京日記。ついにコロナ禍突入だが、緊急事態宣言もそれほど深刻さはなくていつもの感じ。数独にはまる川上さん、さすがリケジョ。ガッキーの結婚発表が出てきたのは驚いた。(「Sh 15 uya」は知らなかったけどなんでDVD持ってるの?)いつまでも続いてほしいシリーズ。2023/05/18
kei302
56
ウエブ(WEB)平凡に毎月掲載されているエッセイまとめ本。毎月読んでいる(なんども読み返している)から、久しぶり感なしで、どっぷり川上ワールドにひたる。この頃は数独してたんだなあ、友だちがいないってしょっちゅ言ってるねえ。川上さんを身近に感じながら楽しく読んだ。2023/05/17