中学生の質問箱<br> 障害者ってだれのこと?「わからない」からはじめよう

個数:
電子版価格
¥1,408
  • 電子版あり

中学生の質問箱
障害者ってだれのこと?「わからない」からはじめよう

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月04日 03時07分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582839036
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0037

出版社内容情報

「障害者」とはだれのことか。「障害」とはなにか。わかるようでわからない問題を、いろいろなアプローチでそもそも論から考えます。

[本の内容]

本書の後半では、「障害者差別」についても考えてみました。この「差別」というものも、 まさに「簡単にわかろうとする」ことの方が怖い種類の問題です。だから、私がすべき仕事は、簡単に「わかったこと」にさせないようにしたり、「簡単にわかろう」とはさせないようにしたりすることかもしれません。

というわけで、「はじめに」でも書いたとおり、この本は読み終わった後「障害とはなにか」や「障害者とはだれのことか」が、読む前よりもわからなくなっている本を目指しました。なんとも不親切で意地悪な本かもしれません。なぜなら、本というのはふつう「なにかをわかるため」に読むものですから。

でも、私が心から望んでいるのは、「障害とはなにか」や「障害者とはだれのことか」 について、私と一緒に悩み、モヤモヤと考え続けてくれる人が少しでも増えてくれることなんです。

本書のサブタイトル「『わからない』から(・・)はじめよう」の「から」には、「理由」と「出発点」の両方の意味をこめました。同じような動機で、同じような場所から、私と一緒に歩いてくれる人がいたら、とてもうれしいです。

(本書「おわりに」より)


[目次]

第1部 「障害」とはなにか? 「障害者」とはだれか?

1 制度や法律の歴史から考える

2 理論や理屈から考える
  「できる」と「できない」の違いはなにか?
  障害学の見地

3 イメージから考える
  車椅子が障害者のイメージとつながったのは?
  パラリンピックの価値観はオリンピックと同じでいいの?

第2部 「障害者差別」と向きあうには?
1 差別ってなに?

2 障害者運動の神髄
  「そりゃそうだけど、それだけじゃない」
  「それだけじゃない」から生まれた価値観

3 障害者運動が闘ってきた「差別」
  青い芝の会が否定したもの
  善意の顔をした差別

4 差別のない社会は可能か?
  「差別のない社会」より「差別があったら怒れる社会」
  自分の苦しさを声に出す

内容説明

パラリンピックの価値観はオリンピックの価値観と同じでいいの?差別について考えることは、社会と自分の関係性を考えること。

目次

第1部 「障害」とはなにか?「障害者」とはだれか?(制度や法律の歴史から考える;理論や理屈から考える;イメージから考える)
第2部 「障害者差別」と向きあうには?(差別ってなに?;障害者運動の神髄;障害者運動が闘ってきた「差別」;差別のない社会は可能か?)

著者等紹介

荒井裕樹[アライユウキ]
1980年東京都生まれ。二松學舎大学文学部准教授。専門は障害者文化論、日本近現代文学。2022年、第15回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

77
障害者福祉について考える当事者ではない健常者側の、立ち位置や身勝手な善意について深く考えさせられた。重度の脳性麻痺の2歳の娘を殺した母親に、地域で減刑運動が起きたことに怒ったという神奈川脳性麻痺者の会の横田弘。彼の書いた詩『祭壇』に震え、手帳やノート彼方此方に書き写しまくった。視力が悪ければ眼鏡やコンタクトを買うのが当たり前の世の中で、障害のある足で健常者に近い歩みを獲得するべくトレーニングをさせられる。厳刑の署名をした近隣住民は、殺害された娘が生きていたとき、母親に温かい眼差しと手を差し出していたのか。2023/04/05

Aya Murakami

68
図書館本。 私も障碍者手帳を持っています。仕事をするために作りました。それにしてもそれが戦争に結びついていたとは初耳。 リハビリがつらいというのはよくわかります。ウチの職場(リハビリ病棟)でも「リハビリ行きたくない」という患者さんは多いので。リハビリだろうがスポーツであろうが部活であろうが無理は禁物だと改めて思いました。 「障碍者は働くな」の主張は衝撃的でした。なるほど仕事のできるできないで差別が生まれるからね…。目からうろこ。2024/07/23

ネギっ子gen

68
「マイノリティの自己表現」を専門とする文学研究者が、中学生層を対象に「障害」についての書いた本。ですが、<読み終わった後「障害とはなにか」や「障害者とはだれのことか」が、読む前よりもわからなくなっている本を目指しました。なんとも不親切で意地悪な本かもしれません。なぜなら、本というのはふつう「なにかをわかるため」に読むものですから。でも、私が心から望んでいるのは、「障害とはなにか」や「障害者とはだれのことか」 について、私と一緒に悩み、モヤモヤと考え続けてくれる人が少しでも増えてくれることなんです>と。⇒ 2022/09/23

ネオ

17
障がい者とはだれのことか、わからなかった私はこの本を読んでもだれのことかわかってはいない。 障がい者を差別する人が、障がい者なのでは。 青い芝の会の事が書かれてあり、もう少し詳しく知りたいと思いました。 いろんな人に読んでほしい本。2023/04/13

なま

13
★4 障害者って誰のこと?身体、社会、文化面等、様々な視点から考える。理解や解決を目指す本では無く「考える」きっかけや視点に気づかせる。社会の中で大切な事ほど混沌としていたり複合的に様々な事が絡んでいるが、わかりやすく一つ一つ分解して説明というよりはカオスも丸ごと考える必要性を感じさせてくれる。「差別の無い社会」の実現に奮闘していた著者が学者見習い時代に障害者運動家の方に「差別の無い社会なんて俺達は目指していないよ。大事なのは自分が差別された時にどう闘うかだよp206」の言葉に集約される。2023/02/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19845192
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品