出版社内容情報
シベリアンハスキーの愛犬グレイと家族の5年のいとなみ。迎え入れから看取りまでを、笑いと発見、涙で綴る愛犬本ベストセラーの愛蔵版。犬の表情から季節の変遷までスケッチ多数収録。
内容説明
犬、ひとと会う。―30年の軌跡。シベリアンハスキーのグレイ。犬が歩いたあとを、絵描きは目を掃除機にして拾い歩いた。表情、行動、季節のうつろい…。迎え入れから看取りまでの、絵描き家族との5年のいとなみ。愛犬ものがたり三部作に、あらたなスケッチ・エッセイをそえて集大成した愛蔵版。
目次
グレイがまってるから(家族;グレイ;昨日・今日・明日 ほか)
気分はおすわりの日(病気;音楽;昨日・今日・明日 ほか)
グレイのしっぽ(みえない犬;八月;時を超えて)
著者等紹介
いせひでこ[イセヒデコ]
伊勢英子。画家、絵本作家。1949年生まれ。13歳まで北海道で育つ。東京藝術大学卒業。創作童話『マキちゃんのえにっき』で野間児童文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さたん・さたーん・さーたん
3
犬猫に大した興味もない私も、グレイとなると話は別だ。いせひでこは私に空の匂いと風のメロディを教えてくれた人。あの頃受け止めきれなかった命の重さに、この愛蔵版で今ようやく向き合えた。第一部では飼い始めた犬と新たな日常の発見が丁寧な筆致で描かれ、第二部以降は犬を取り巻く不安や緊張感の中で銀の犬が零す雲母のかけらを取り逃すまいと筆を走らせるクロッキーのようだ。2024/04/17
isutabi
0
グレイについての三冊の本が合体したもので一巻目は既読なんで第二巻に相当するところから。 グレイはそこにいるだけで人の心を平和にするらしい。(p.185) グレイをまってるのは私らしい(p.227) 気分はおすわりの日。私もそれでいこう。(p.241) グレイの背中から風が生まれた。(p.245) グレイのあけた穴はそこらじゅうにあって(p.260) グレイは次々にできごとを生み出し、新しいグレイを創作し、まわり中をふりまわして歩いていった。(p.265) それで、よかった。(p.403)2023/06/02