基礎法学翻訳叢書<br> データセキュリティ法の迷走―情報漏洩はなぜなくならないのか?

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基礎法学翻訳叢書
データセキュリティ法の迷走―情報漏洩はなぜなくならないのか?

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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326451302
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C3032

出版社内容情報

法は情報漏洩に対処できていない! データ侵害という事象だけではなく人間そのものに注目し、新たなデータセキュリティを創造する。

情報漏洩に対して法はより全体論的かつ戦略的になるべきである。そして、データエコシステムにおいて人間が果たす役割により注目すべきである。プライバシー法とデータセキュリティ法のどこが間違っていたのかを明快に示して、新たなアプローチを提示する、デジタル世界の安全とセキュリティに関心を持つすべての人にとって必読の書。
【原著】Daniel J. Solove & Woodrow Hartzog, Breached!:Why Data Security Law Fails and How to Improve It(Oxford University Press, 2022)

内容説明

完璧なデータセキュリティなどありえず、情報漏洩がゼロになることはない。そして、情報漏洩した企業・組織だけが悪いわけではない。我々はこうした事実をまず認め、制度設計から考え直す必要があるだろう。プライバシー法の世界的権威による、企業関係者・法律家・ネットに関わるすべての人、必読の啓蒙書。

目次

序論―予告された侵害の記録
第1部 データセキュリティの広範な理解(データ侵害の蔓延;データセキュリティ法の失敗)
第2部 総対的データセキュリティ法(全体像―システムと構造;データエコシステム全体の責任;データ侵害による損害を軽減する;プライバシーとデータセキュリティの統合;人間という最大の弱点のためのセキュリティ設計)
結論―総対的アプローチ

著者等紹介

J.ソロブ,ダニエル[ソロブ,ダニエル.J.] [Solove,Daniel J.]
ジョージ・ワシントン大学ロースクール、ジョン・マーシャル・ハーラン研究所教授。また、企業、法律事務所、医療機関、学校などにプライバシーとデータセキュリティのトレーニングプログラムを提供するTeachPrivacyの創設者でもある。プライバシー法の世界的な第一人者であり、著書や教科書も多数。Privacy+Security BlogやLinkedIn(thought leader)のブログでも、情報発信を行っている

ハーツォグ,ウッドロウ[ハーツォグ,ウッドロウ] [Hartzog,Woodrow]
ノースイースタン大学ロースクールおよびコーリー・カレッジ・オブ・コンピュータ・サイエンスの法学およびコンピュータ科学教授。『プライバシー・ブループリント』の著者であり、プライバシー、メディア、ロボット工学に関する研究を、学術誌と一般誌の両方で発表している。議会公聴会での証言も多く、NPR、BBC、ウォール・ストリート・ジャーナルなど数多くのメディアで引用・参照されている

小向太郎[コムカイタロウ]
1987年早稲田大学政治経済学部卒。2007年中央大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。情報通信総合研究所取締役法制度研究部長、早稲田大学客員准教授、日本大学教授等を経て、2020年より中央大学国際情報学部教授

加藤尚徳[カトウナオノリ]
1986年生まれ。総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻博士5年一貫課程単位取得満期退学。修士(情報学)。株式会社KDDI総合研究所コアリサーチャー、一般社団法人次世代基盤政策研究所理事・事務局長

木村匠[キムラタクミ]
1992年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。修士(学術)。NRIセキュアテクノロジーズ株式会社シニアセキュリティコンサルタント、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)政策調査員

藤井秀之[フジイヒデユキ]
1983年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程満期退学。公共政策学修士(専門職)

村上陽亮[ムラカミヨウスケ]
1975年生まれ。東京大学法学部卒。国際電信電話(株)(現 KDDI(株))に入社。2013年に(株)KDDI総研出向、2020年より(株)KDDI総合研究所執行役員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふら〜

1
これは中々面白い。対象はアメリカ法だが、現在のデータ侵害法は如何に情報漏洩を起こした企業を罰するか、事後的な観点のみの方であること、データ侵害の要因は多岐に渡りこれら全てに程度に応じて責任を貸さないとフェアじゃないこと等、視点はユニークでそれでいて説得性もある。特にこの世の中データ侵害をゼロにするのは実質不可能なので、起こりうることを念頭に如何に被害を低減するか、その様なアプローチが良いというのはその通りだなと。世の中の認識も変わっていって欲しいところ。2024/09/06

まさやん510

1
データの漏洩、侵害にフォーカスした現在のデータセキュリティ法がその役割を上手く果たせていないことを様々な実例を元に明らかにし、データ処理の仕組み全体と関係者に焦点を当てた総体的なアプローチの必要性を唱える。現在の法のデザインが人の考え・行動の不完全性を前提としたものになっていない点の指摘など、頷ける点が多い。 *キーワード 事前対応重視、柔軟なアプローチ、バランスの良さ、侵害を0にするのではなく被害の軽減を目指す、機械的なチェックリストの非推奨、プライバシーとセキュリティの統合、セキュリティバイデザイン2024/01/30

Go Extreme

1
侵害の記録:システムダウン 失うものは大きい データ侵害の蔓延:情報労政事件 セキュリティ上の脅威 データセキュリティ法の失敗:保守的 コスト↑・侵害防止↓ 個人保護 システムと構造:データエコシステムの健全性・回復力確保→リスク軽減 連鎖の最後だけ問題視 全体の責任:関係者と問題への寄与度 システマティックな問題 損害軽減:政策立案者の法的対処 被害の拡大に居する組織 プライバシーとデータセキュリティ:2つの部門の橋渡し セキュリティ設計:人為的ミス 認知の範囲 最大の脆弱性=人的要因 総対的アプローチ2024/01/30

kurokurumi

0
一向に無くならないデータ漏洩事件に対して、米国でのデータ漏洩事例を元に各法制度を分析。 現行法の根本的な問題、すなわち、データ漏洩を防ぐインセンティブが働かない仕組みを鋭く指摘する。 人間の特性を考えないセキュリティ対策、例えばパスワードを複雑にするよう強要すれば、利用者はパスワードを付箋でPCに貼ってしまう事例などを、楽しい挿絵でユーモラスに批判する。 データ漏洩を防ぐ方向ではなく、起こした企業を罰する法制度は、被害者に何の救済も与えないとし、デザインを重視する等セキュリティ法の目指すべき方向性を提案。2025/04/06

パンプアップハム

0
結構専門書で難しく全部読んでないけど、本文中で出てくる英語の固有名詞に英語表記も添えてくれるのはナイスと思った。調べやすい。本自体は企業のシステム部署で働いてて全体的な統括をする人に向いてそうだと思った。一個一個を切り出して対策を置いてもあまり意味がないとか、形式的な教育だけして責任を逃れるしぐさとか、そうじゃなくて流れ全体を見るべきと説いている。これらを大きな組織で実地に落としていくのは実際は難しいんだろうけど。2025/01/03

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