出版社内容情報
常識的なものの見方を覆すユニークな発想の随筆や、絵本『ふしぎなえ』『ABCの本』の創作覚書など、珠玉の初エッセイ集が甦る。
内容説明
戻ってきた初めてのエッセイ集。奇想天外、ユーモアあふれる視点で人々を魅了したこの本を、刊行当時のままに再現し、安野光雅のファンに贈る。
目次
座標感覚(座標感覚;ブラックボックスの風景 ほか)
絵本(自然は芸術を模倣するか;『ふしぎなえ』のこと ほか)
砂時計(砂時計;敷島 ほか)
視点(視点;世界一むずかしい本 ほか)
著者等紹介
安野光雅[アンノミツマサ]
1926年、島根県津和野町に生まれる。装丁、挿絵など多数の仕事がある。1974年度芸術選奨文部大臣新人賞、多くの業績に対し、講談社出版文化賞(絵本賞)、小学館絵画賞、ブルックリン美術館賞(アメリカ)、ケイト・グリーナウェイ賞特別賞(イギリス)、最も美しい50冊の本賞(アメリカ)、BIB世界絵本原画展金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞(イタリア)、国際アンデルセン賞、紫綬褒賞、菊池寛賞、勲四等旭日小綬章などを受賞、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きゅー
9
画家であり、装幀作家でもある安野光雅が雑誌に寄稿した文章を集めたもの。彼は数学にも造形が深く、トポロジーといった数学用語や、証明問題について触れているのも特徴的だ。理系と文系の融合という面から見ると寺田寅彦を彷彿とさせるし、両者のヒューマニズムのあり方も似ているようだ。ところで彼の著した『ABCの本』の制作過程で生じたイギリス人との論争も面白い。挿絵にエンジェルを描いたつもりの安野に対して、イギリス人はこれはキューピッドだとして断固描き直しを主張する。一つの概念=絵が同一の意味にならないという良い例だ。2018/03/29
むいむい
1
自分の中では見たこともないような人や物や風景が沢山見えた。他人の眼を借りた様で面白かった。私にもユーモアが欲しい。2016/04/04
G
0
手元に置けてうれしい2017/09/17
あい子
0
★★★★☆2016/04/05