出版社内容情報
全国のすき焼き料理店を訪ねその歴史と文化、味の魅力をまるごと紹介。各地の名店と生産者も執筆陣に加わり、現場の熱き声を伝える!
内容説明
すき焼きは、いまや日本を代表する和食のひとつ。全国の名店店主、生産者も執筆陣に加わり、ひとつの鍋に込められた歴史・物語・愛を語り尽くす!
目次
第1章 文明開化で“肉食”開花
第2章 老舗すき焼き店の一三〇年史
第3章 鍋舞台のパフォーマンスとホスピタリティ
第4章 ブランド好きの日本人が愛する銘牛
第5章 肉牛が牛肉になるまで
第6章 すき焼き食材の王国と名店
第7章 すき焼きの温故知新と未来学
わが店のすき焼き自慢―「すきや連」全国名店めぐり
著者等紹介
向笠千恵子[ムカサチエコ]
フードジャーナリスト、食文化研究家。東京・日本橋出身。慶應義塾大学卒業。本物の味や郷土料理、和食の現場を知る第一人者。生産者、民俗、歴史、食育などから現代の食文化をとらえる。内閣府と農林水産省の「ディスカバー農山漁村の宝」審査委員、「食アメニティコンテスト」審査会長、「本場の本物」審査専門委員。郷土料理伝承学校校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
101
図書館本。読友さんの興味深い感想を拝読し、すき焼き好きとしてこれは読まねば!と思い、手に取った。「和のごちそう」すき焼きの歴史、こだわり方、各地の名店情報が載っており、すき焼きファンとしてはたまらない一冊。カラー写真が多くて、かなり食欲をそそられた。幕末から徐々に肉食が解禁され、文明開化の頃には牛鍋ブームが到来し、関東大震災後にすき焼きという名称が定着。栄養価が高くこんなに美味しいものが、気軽に食べられる時代に生まれたことに感謝。牛鍋の元祖のお店「太田なわのれん」、そんなに遠くないしいつか行ってみたいな。2020/01/29
アキ
91
すき焼きはとろける霜降り肉と肉汁の染みた野菜の旨みがとき卵にからまって至福の時を与える料理です。明治5年明治天皇が牛肉を食されてから、福沢諭吉も好んだ牛鍋は、関東大震災で関西から鋤焼きを発祥とするすき焼きが入り、現代まで約150年の歴史がある。関東風、関西風と仕様は其々こだわりがあるが、親しい人と鍋を囲むと自然に笑顔になれる料理です。東西の様々なすき焼きの名店を紹介しているので、色んな店で味と雰囲気の違いを楽しみたくなります。松阪出身の小津安二郎は東京物語の打ち上げでスタッフに松阪のすき焼きを振る舞った。2024/06/14
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
40
先日読み友さんが美味しそうな「すき焼き」の写真をアップされていて、食べたいと思っていた時に美味しそうなすき焼きの写真の表紙。迷わず手にとった1冊。明治の文明開化により始まった肉食。その最新流行料理がすき焼き。そのすき焼きの歴史に始まり、お店のホスピタリティ、ブランド牛などを前半で解説。後半で、すき焼きの名店がカラー写真入りで紹介。そういえば、昨日読んだ著書の表紙が永井荷風と谷崎潤一郎がすき焼きを食べているシーンだったが、本書にも戦時中にすき焼きを食べた彼らのエピソードが載っていたなあ。引き寄せ?2019/11/23
きゅー
9
前半はすき焼きの歴史、名店の流儀、畜牛についてなど、すき焼きについて諸々が書かれている。後半は前半で触れられた名店についてのレポート。前著に『すき焼き通』というものがあるが、エッセンスをそちらに注入してしまったのだろうか。全体的に”すきや連”の活動報告のような感じになってしまっているのは残念。2020/11/27
tetsubun1000mg
9
日本人ならば多くの人が大好きなメニュー「すき焼」。 その全国各地にある名店の歴史からこだわりポイントを紹介。 住所、地図、メニュー、金額も記載してあるので実際に訪れてみたくなる。 三重県松阪市に5年くらい住んでいましたが、著書に出てくる「和田金」「牛銀本店」は外から眺めるだけですき焼を食することは叶いませんでした。 でもカラー写真がいっぱいなので楽しめる本でした。2019/11/05
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