出版社内容情報
戦争ってどんなことするの? 日本が戦争できる国になったら? 軍隊があるほうが危ない?……ラミスさんが今こそ徹底的に答えます
内容説明
軍隊は国や人々を守れるの?それともかえって危険な存在なの?沖縄戦を生き延びた元県知事大田昌秀さんのインタビューも収録。シリーズ第四弾!
目次
第1章 日本は戦争できないの?
第2章 戦争ってどんなことするの?
第3章 どうして戦争はなくならないの?
第4章 日本が戦争できる国になったらどうなるの?(なにがどう変わるの?;どんな戦争をすることになるの?)
第5章 沖縄から考えるってどういうこと?
第6章 軍事力で国は守れないの?(軍隊があるほうが危ないの?;非暴力抵抗で国が守れるの?)
著者等紹介
ラミス,C.ダグラス[ラミス,C.ダグラス] [Lummis,C.Douglas]
1936年サンフランシスコ生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業。1960年に海兵隊員として沖縄に駐留。61年に除隊、80年より津田塾大学教授。2000年同大学を退職、沖縄に拠点を移し、以後、沖縄国際大学で教えるほか、執筆や講演などを中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュシュ
28
中学生向けの本だが勉強になった。著者は元米軍海兵隊員なのでアメリカの事情も少しわかった。軍需産業がアメリカを支えている。戦争を許す社会とは、戦争の現実を忘れてしまう社会。緊急事態時に内閣が国会を通さずに法律をつくる緊急事態宣言がこわい。自国の間違った政策を正そうとすることが何でも命令に従うより、立派な愛国心である。米軍にとって沖縄は世界で唯一の戦利品だから手放したくない。沖縄に基地が多いことに戦略的な意味はない。軍事力に何ができるか?アメリカは第二次世界大戦以来、大きな戦争に勝ったことはない→2015/09/07
seraphim
25
この本は、戦争ってどんなことするの? 日本が戦争できる国になったら? 軍隊があるほうが危ない?…などの質問に答える形式で、わかりやすく、戦争についてのあれこれを解説している。私は、戦争は絶対に嫌だと思ってきたけれど、きちんと戦争について考えたことがなかった、ということに気づいた。読んで良かった。日本国内にある米軍基地のことや、現在も議論の続く憲法改正についてなど、改めて考えさせられる。中学生向けに書かれている本だが、大人でも一読の価値がある本だと思った。2016/08/28
魚京童!
23
不均衡を是正すると見せかけて、自己の利益を最大化する行為。2014/11/09
フリスビー
23
★★★★☆アメリカが軍事大国でありながら、第二次大戦以降、本当の意味で一度も戦争に勝っていないことや、沖縄に基地があるのは戦略的に重要だからではないことなど、大事なことがたくさん書いてありました。中学生にはかなり難しい内容だと思いますが、わかりやすく語ろうとする著者の情熱が伝わってきます。ガンジーやキング牧師の非協力的抵抗の話を読み、日本が戦争できる国になったとき自分がどうすべきか、考えさせられました。2014/09/20
デイジー
17
戦争の出来る国に生まれ、海兵隊員として沖縄に駐留した事のある著者ラミスさん。日本での生活を通じ、平和憲法に影響され考えが変わっていったというラミスさんが、とても分かりやすく戦争に関わる憲法、国際情勢、沖縄問題について教えてくれました。日本が戦争の出来る国になったら…⁉︎2017/10/31
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