内容説明
「シートベルトの締め忘れで即死?叔父に限ってありえない!」親代わりだった人の事故死を悲しみながらもアレックスの明晰な頭脳と運動神経はフル回転、解体工場に忍び込み弾痕だらけの叔父の車を発見。翌日叔父の勤務先から呼び出された彼に、さらに驚愕の事実が突きつけられる。「叔父さんは我国の特殊工作員だった。今度は君が手を貸す番だ」14歳の少年スパイ、アレックス誕生の第1弾。
著者等紹介
ホロヴィッツ,アンソニー[ホロヴィッツ,アンソニー][Horowitz,Anthony]
1955年生まれのイギリス人。ヨーク大学卒業。子供時代に『タンタン』やロアルド・ダールの本を愛読。22歳で作家デビューし、以来20冊近い小説を刊行。“アレックス・ライダー”シリーズのほかにテレビ・ドラマの脚本(『名探偵ポワロ』など)も多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tetchy
128
14歳の中学生がMI6のスパイになるとは実に荒唐無稽だが、これは児童向けの娯楽小説として読むのが正しい。但し少年少女向け娯楽小説であることを意識して作者はアレックスと敵のヘロッド・セイルの境遇を同一化して、その心の持ちようで人生が変わると示している。つまりこれから君たちは人生において様々な困難や逆境に出遭うだろうが、セイルのように捻じ曲がるのではなく、アレックスのようにどんな苦難にも立ち向かってほしいとメッセージを託している。これが美女と拳銃に彩られた本家007シリーズとの大きな違いではないだろうか。2020/04/10
yumiha
51
アンソニー・ホロヴィッツのYA作品。表紙も挿し絵も荒木飛呂彦だけど、ジョジョのような超能力は使わない。でも、14歳のアレックスの身体能力は高く、次々と襲いかかる危険を切り抜けてゆくちゅう、アクション映画さながらの展開。大人向け『カササギ…』などのような頭が混乱するミステリーではなかった。疑問は、MI6ちゅう英国のスパイ機関は、叔父さん似のアレックスでは見破られてしまう危険性大なのに、なぜ敵地へ送り込んだのか?ちゅうこと。アレックスは捨て石だったん?そんな組織は信用できひんわ。2023/01/26
chiseiok
33
今をときめくアンソニー・ホロヴィッツ。自分はガチのミステリ読みでは無いので、活劇系の本作を読んでみた。う〜ん…荒木飛呂彦の表紙と挿画がイカしてますなぁ〜。以上😅。2020/04/22
那由多
30
ホロヴィッツはYA作品でも面白かった。親代わりだった叔父の事故死に疑問を持つアレックスがMI6の要請で諜報員に。14歳の最年少スパイがイギリスを救う。表紙のようなパンクさは無く、007ばりの秘密道具も出てくるエンタメ。軽快でスピーディーな展開。2022/01/04
タツ フカガワ
29
生後すぐに両親を失ったアレックス(14歳)を父親代わりに育てた銀行員の叔父が交通事故で死亡。が、その死に不審を抱いたアレックスは、やがて叔父の死に国際的陰謀が絡んでいたことを知る。ジュブナイル小説ですが、そこは『カササギ殺人事件』の作者のこと、カバー画のイメージとはずいぶん違って、若い、とても若いJ・ボンドを見るような活劇で結構楽しみました。2020/08/12