目次
第1部 伝えたいこと・1
第2部 事実を知る(どうして在日朝鮮人は日本にいるんですか?;植民地支配とはどんなものだったんですか?;戦後、在日朝鮮人はどうなったんですか?;日本国籍がないのはそんなに困ることなんですか?;在日朝鮮人の暮らしは日本人とどう違うんですか?;いつになったら在日朝鮮人の問題が解決するんですか?)
第3章 伝えたいこと・2―差別のない社会へ
著者等紹介
徐京植[ソキョンシク]
1951年京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。現在、東京経済大学現代法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koba
23
★★★☆☆2019/04/13
とよぽん
13
この問題は、日本人にとって、日本人自身の問題であることが納得できた。中学生に向けて書かれたものであるけれども、大人にこそ読んでほしい本だと思う。私も、在日朝鮮人のことを初めてちゃんと理解することができた。1910年以降、日本が朝鮮人や中国、東南アジア諸国の人々を差別し、支配し、民族の尊厳を踏みにじってきたこと、日本国籍が朝鮮人を排除してきたこと、等々の歴史に、今こそ日本国政府は向き合うべきだ。多くの人に読んでほしい良書。新年早々、とてもよい本に出会った。2017/01/02
ヨッフム
12
自分のルーツがある国、自分が生まれた国、そして、自分の国籍がある国と、複雑な歴史の中で、それぞれが分裂し、異邦人として日本で暮らさざるを得ない、在日朝鮮人の歴史と差別史を説く入門書。日本の戦後における差別政策にも多くの言及があり、大変参考になりました。近年日本では、差別があったかどうか、の前段階、それを検証する場、そのものを封殺しようとする運動が見受けられます。自民族のバイアスが投影されてない歴史というものは存在せず、様々な国家から提供される資料を、腰を落ち着けて渉猟することの大切さを、実感する本でした。2014/12/22
hozuki
6
若者である私、ひとりの人間の私、民族・血統・祖国…あらゆる分類するようなものを外した私、地球に生きる仲間ひとりとしての私が、皆平等にがあり、幸福だと誰もが思える社会、法はなんだろう。そのためにやりたいこと。そういったことから目をそらさず生きていきたい。2019/09/22
lily
6
在日朝鮮人がわかる一冊。やや思想色が強いきらいがあるが、著者の不遇な人生を考えれば、充分に感覚は理解できる。大切なのは、理論武装できるかということ。少なくとも僕はこの著者より在日朝鮮人に対する知識は少ない。だから、特別永住者のこと、朝鮮籍のことなどを知れて良かったと節に感じる。感情で反発するのはサルでもできるのだ。もっともっと知らなければ。差別は知ることで軽減できると強く思った。2015/03/23