内容説明
この国の地を踏む外なるまなざしと外へのまなざし、心をとらえる新しい飲み物、新しい衣、新しい教え…、長崎丸山遊郭から宝塚歌劇団まで、ヒト、モノ、トポスに担われた異文化のあいだの交流の多様性を理解し叙述しなおす10の試み。
目次
第1部 「境界」を越える(混血児追放令と異人遊郭の成立―「鎖国」における「人種主義」再考;ヴィクトリアンレディと幕末・明治期の日本―女性旅行者が見た「変わりつつある日本」;明治前期の京都とイギリス皇族―一八八一年の異文化交流;キリスト教と近代中国社会―魂の救済から社会の救済へ;異文化を越えた飲み物―ヨーロッパへのコーヒーの伝来と定着)
第2部 文化イメージの交錯(「朝鮮人来朝図」の図像学;近世の文人と異国;夢野久作『ドグラ・マグラ』と楊貴妃漂着伝説―その背景の中世史;「きもの」というファッション―消費文化のなかの「伝統」;宝塚歌劇と異文化交流)
著者等紹介
ひろたまさき[ヒロタマサキ]
廣田昌希。1934年、兵庫県生まれ。大阪大学名誉教授、元京都橘大学文学部教授
横田冬彦[ヨコタフユヒコ]
1953年、京都府生まれ。京都橘大学文学部歴史学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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