内容説明
現代においてこそ日本仏教の果たすべき使命がある。
目次
第1章 「説く仏教」から「聞く仏教」へ(「説く仏教」から「聞く仏教」へ;日本仏教は生き残れるか?;現代の社会問題への仏教の貢献 ほか)
第2章 教えを現代にどう生かすか(真宗の教えを現代社会で、どう生かすか;「ひと言」では言えない大事なことがある;阿弥陀如来と極楽浄土 ほか)
第3章 仏教は本来、解き放つもの(仏教は本来、縛るものではなく解き放つものである;お寺の門を開かないといけない;現実の仏教教団や寺は、世界にどっぷり浸かっている? ほか)
著者等紹介
大谷光真[オオタニコウシン]
1945年京都市生まれ。東京大学文学部卒業、龍谷大学大学院修士課程修了、東京大学大学院修士課程修了。77年、浄土真宗本願寺派第二四代門主・西本願寺住職となる。(財)全日本仏教会会長を三度務めた
上田紀行[ウエダノリユキ]
1958年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。文化人類学者。東京工業大学大学院准教授(社会理工学研究科価値システム専攻)。86年より、スリランカで「悪魔祓い」のフィールドワークを行い、「癒し」の観点を早くから提示する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mittsko
6
本願寺派門主・大谷光真師と仏教に造詣の深い人類学者・上田紀行氏との対談。『宗教と現代がわかる本2009』での対談の増補版(二度の対談が追加され分量は四倍近くに)。日本仏教の苦境とそれを乗り越えようとする努力の現場を紹介した上田先生の著作が出たおり、大谷師が読み感銘をうけた… というのが機縁となって実現した対談。日本仏教のポテンシャルへの冷徹だが確固としたコミットメントがお二人をつなぐ。「現場現場で生きる日本仏教」を知るのに最適の一冊じゃないでしょうか。活字も大きく、余白もたっぷりで、読みやすいし!2019/01/31
夢民
5
坊さんは「出家」する存在のはずなのに「縛家」されているんだなぁ。2011/09/25
あべちゃん
3
「がんばれ仏教」などでおなじみの上田紀行先生と浄土真宗本願寺派ご門主との対談集。 上田先生がなかなか攻めた発言をされていて、非常に参考になります。ご門主も結構踏み込んだことをおっしゃっていて、これまでの著作とはまたひと味違った味わいを醸し出しており、これから僧侶として生きる自分にとっては読んでよかった、と心から思える本でした。 2013/03/14
nizimasu
3
真宗の本願寺派のトップと宗教学者の対談集。対談の人がベストセラーの「愚の力」の著者と知り納得。特に、現在の僧侶に対する厳しい言葉がつづくが、そこには宗教界も「原点回帰」が求められている危機感をひしひしと感じるばかりだ2011/10/15
たっちゃん
3
人生に迷った女子大生が、真夜中行き場が無くて門を叩いたのがお寺ではなくて教会。今の日本の仏教の現状を表している逸話。セーフティネットとしての縁の網は何処に?2011/02/28
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