業平ものがたり―『伊勢物語』の謎を読み解く

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582834772
  • NDC分類 911.132
  • Cコード C0095

内容説明

妖しく魅惑する125段のテキストの順序を一旦解体し、和歌を軸に並べ替え、再構築を試みる…。封印されてきた在原業平の、天衣無縫の生涯の全貌が、いま鮮やかに浮かび上がる。

目次

忍ぶの乱れ
元服前後
ほととぎす
などてかく
春なき里
忘れ草
とりとめぬ風
露の白玉
都鳥
むさしあぶみ〔ほか〕

著者等紹介

松本章男[マツモトアキオ]
1931年、京都市生まれ。京都大学文学部文学科卒。著述業、随筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒロミ

9
伊勢物語の段を一旦バラバラに解体して在原業平の人生に従って再構成した本書。なんですが…ちょっとフィクション色が強いような。小説的な「…と業平は思った」みたいな表現が多出するので学術書を期待して手に取るとガッカリするかも。いっそ小説ならいいのに。「おっさん見たんかい!?」と突っ込みたくなりました。つまらなくはないんですが…私には肌に合わなかったかも。2015/02/21

紫暗

4
「伊勢物語」を業平の一生に添うように並べ替えて読んでみようという実験的な内容でした。著者の私見がすこし鼻につく感じは否めませんが、「伊勢物語」の楽しみ方の一つとしてとても面白いと感じました。もちろん、本当に業平の歌なのか、実際にはいつ詠まれた歌なのかについては正解を決定する術のない問題がほとんどですので、こうして想像をたくましく、楽しく読むのも良いものだと思います。2014/02/05

tomotaro

2
伊勢物語はしっかり読んだことがなかったが記憶にある和歌がよく出てきたので取っつきやすかった。業平さんの行状には少なからず興味をそそられるので楽しく読み進められた。しかしこの時代の人はうっとうしさや煩わしさを感じる相手にも皮肉を含んだ歌を贈ったり返したり大変だったろうなと思います。しかも複数って気疲れしそうだし一夫多妻制って心が折れそう。高子さんは晩年はいろいろあったようだし別途読んでてみたいと思いました。でも古典は読むのが時間がかかって大変だ。2016/01/23

2
図書館より貸出。2012年02月13日 読了。 東下りは実際にあり、それは製塩の視察の為であった。そして、芦屋で実践。のちに製塩場を芦屋から大原野に移した。などなどの作者の説が登場。原文→解説 の順で構成されている。原文には、文中のところどころに、カッコ書きで単語の意味や、補足を挿入。原文のみでも理解できるように読みやすくしている。現代語訳として文の固まり(段の内容すべての訳)があるのではなく、作者の解説がメインである。26・27・109・111・114・117段、左記以外の段の順序を再構築、画期的労作2012/02/13

かや

1
伊勢物語を読んだのが随分昔なので、どうだろうとは思ってはいたのですが、意外と内容を覚えていたので難なく読めました。歴史的な解説もいついていて把握しやすかったし、原文も読みやすかったです。人間関係がごちゃごちゃしているのでやっぱりメモをとらないと誰?状態になってしまうところでした。2011/05/18

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