桂東雑記 拾遺

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582834741
  • NDC分類 821.2
  • Cコード C0023

出版社内容情報

生誕100年を記念し、身近な事柄を題材とした単行本未収録の随筆や、漢字に関するわかりやすい講演を収録。『桂東雑記』Ⅰ~Ⅴと共に、著者の人と学問を知るに最適の入門書。

内容説明

1956年から2005年にかけ、様々な場で発表された随筆と、漢字に関するわかりやすい講演を収録。色彩や庭園といった身近なことから、能や武道、国家、教育など幅広いテーマについて綴られた、著者の人と学問を知るに最適の一冊。

目次

春という字
生命の思想―古代文字学的に
神人の際
左右の手は神を呼ぶ
丹―聖色と不死
天地玄黄―古代中国人の色相観
衣―この「魂を包むもの」
眼―この神を視るもの
「人」+「灯火」―「住」の文字が意味するもの
庭と苑と園と〔ほか〕

著者等紹介

白川静[シラカワシズカ]
1910年、福井県福井市に生まれる。小学校卒業後、大阪の法律事務所に住み込みで働きながら夜学へ通う。35年、立命館中学教諭となる。43年、立命館大学法文学部漢文学科卒業、同大学予科の教授となり、54年、同大学文学部教授。55年、『甲骨金文学論叢』初集を謄写版印刷で発表、以後十集に及ぶ。81年、立命館大学名誉教授。84年『字統』を刊行、毎日出版文化賞特別賞受賞。91年菊池寛賞、96年度朝日賞受賞。98年文化功労者として顕彰され、99年勲二等瑞宝章を受く。2001年井上靖文化賞受賞、04年11月、文化勲章受章。2006年10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

11
はじめに言葉ありき。2023/04/16

roughfractus02

9
死の際に伍子胥が「我が目を刳つて呉の東門に懸けよ。以て越兵の呉を滅ぼすを見ん」と言う場面に著者は目の呪力を見、読者はそれを伝える言葉にも呪力があるかに思う。「犬」の字を含む漢字を見ると犬に生贄の役割があると思えるのは、漢字の画の部分が眼前に迫るからだ。明治期に新語を多数作れたのは、西洋言語のおかげより画をバラして新しく構成可能な漢字があったからだという。世界が不透明になると文字が呪力を帯びるのは、見えない何かに向けて字を作った人々の意図が垣間見えるからかもしれない。(本書は1956-2005年の間の拾遺)2020/12/31

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