ヤマトコトバの考古学

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  • サイズ A5判/ページ数 221,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784582834437
  • NDC分類 810.23
  • Cコード C0081

目次

1 混成した語彙圏(オトコとオンナが対になるまで;百・千・万の位取り;「葛」と消えたコヨミ;「衣」語彙のアヤ目)
2 地名の原景(タムの山の「こと問ひ」;コシという国名;シキシマのやまとのくに;地にオチつく物語)
3 部族シンボルとしての人名(ヌひめ・タマひめ・イハのひめ;カゲ媛とシビ(鮪)の悲恋
耳の命と審神者
トヨミケカシキヤ姫という大王名)

著者等紹介

木村紀子[キムラノリコ]
1943年生まれ。愛媛県松山市出身。奈良大学名誉教授。専攻は言語文化論・意味論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翠埜もぐら

18
古事記・日本書紀などを手掛かりに律令国家として体制を整えていく中で、変遷し失われていった「ヤマトコトバ」を探っていく労作。漢字は字そのものに意味があってつい「書かれている意味」を考えがちですが、表音としての漢字を当てはめたことも多く、記紀それぞれでの使い方を比較して考察していくのは素人には難しいところもありましたがとても楽しかったです。ところで古代の「ヤマト」は関西近辺だと思いますが、この頃の「アズマ」はどんな言葉を使っていたのかしら? 文献ほぼ皆無じゃわかりようがないのかなぁ、とアズマ人はは思うのです。2025/03/26

bapaksejahtera

7
音声言語だけが使われた我が国。素朴な観念と複雑な概念分類のなかった時代の真の大和言葉復元を省みようとして本書は始める。後に漢字が導入され、大和言葉との対応が開始される。既に十数世紀の数学史を抱えた支那の漢数字と大和言葉の対応。本書が最初に数詞を採り上げたのは大いに意味がある。この後有用植物名の漢字対応の歴史も興味深い。男女に係る単語でヲトコと対比されながら消えたヲグナの考察。地名や人名について浩瀚な記述にも惹かれた。戦後の古代史認識が片々たる外国史料を重視し、記紀等を軽んじる弊を指摘するのは見識である。2021/01/16

熊谷章洋(´(ェ)`)くまちん

2
漢語が広く一般に普及する前からあったと思われる、 ヤマトコトバを解析することで、 記紀や万葉集の裏側に見え隠れする、 古代の人々の息遣いを感じようという研究の成果です。 エッセイ感覚で気軽に読み進めることもでますが、 内容はぎっしり充実していますので、一言一句を逃すまいと、 つい、何度も同じところを読みかえしたくなってしまいました。 また、機織りなど服飾にまつわる言葉や、 食料、炊事にまつわる人名もテーマとなっており、 著者の女性らしいこだわりも感じられる、とても読み応えのある一冊でした。 2012/10/04

恵子のさめない夢

0
古代の日本について、考えると、どうしても、混乱してしまうのですが、さまざな文献をもとに、わかりやすい、解説がされていて、面白かったです2024/03/03

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