内容説明
美しい海と豊かな自然に育まれた幼友達との日々、そして淡い想い…。そんなある夏の日、ロンドンから避暑にやってきた青年に魅かれ都会に旅立った少女が、やがて叶った婚約を突然破棄し、ひとり帰郷してしまう姿を瑞々しく描いた、ロザムンド・ピルチャーの傑作「ララ」ほか、珠玉の7つの短編。どこか古風で胸にしみる、選りすぐりの「愛の物語」集。
著者等紹介
中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年、東京生まれ。54年、東京大学文学部西洋史学科卒業。翻訳家。児童文学や英文学を中心に、訳書多数。とりわけロザムンド・ピルチャーやミス・リードなど、英国女性作家の作品の紹介を活発に行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みよちゃん
8
昔ハマっていたピルチャーやミスリード、中村妙子さんを懐かしく読んだ。短編だったので、昔のどっぷりハマった感はなかったが、青春の一時期をふと思い出した。解説を読んで、好きだった「レベッカ」の作者に出会って、ビックリした。レベッカには会えないけど、肖像画しか出ない映画を見て、どんな人だろう、凄い美人を観たいと思いつつ、自分に自信のない主人公と影のある配偶者のミステリアスな気分を思い出した。2017/01/28
rokoroko
7
気楽に穏やかな本を読みたい時に良い。ちょっと古めかしい。ああ「果樹園のセレナーデ」みたいなのが読みたい時、昔の小説ジュニアみたいな話ばかり。2017/06/01
みけのすずね
7
ロザムンド・ピルチャーの「ララ」が読みたくて。自分のやりたい事がわかってて求められるままにたのしむのもいいけれど、心から語り合える人たちと一緒に過ごせることは、濃密な時間を味わえるとしみじみ思う。二人を見守ってきた妹との抱擁に安堵した。「雪あらし」もよかった。ネックレスの場面とか、アパートメントのかんじとかが、外は雪でもあたたかくて。2016/04/30
KIKO
2
恋愛ものの短編集。中には“懐かしい”だけあって、ちょっと古めかしいかなというものもある。でも気軽に楽しく読めた。2015/07/04
ごへいもち
0
気楽に読めた2008/06/19