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辞書の政治学―ことばの規範とはなにか

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582833119
  • NDC分類 813.1
  • Cコード C0081

内容説明

文明国標準としての辞書、国民統合の象徴、戦後国語教育…「私の辞書論」を超えて、辞書と批判的につきあうための基礎作業。ことばは誰のものか、ひとはなぜ辞書を引くのか。

目次

第1章 文明としての辞書―大槻文彦著『言海』を軸に(辞書とナショナリズム;文明とは網羅すること ほか)
第2章 文化としての辞書(文明から文化へ;普遍から普及へ―辞書国民化・読書空間・一家に一冊 ほか)
第3章 実用品としての辞書(辞書使用のあり方―『新明解国語辞典』と『暮しの手帖』;初等教育と辞書 ほか)
第4章 習慣化を目指す辞書(学習指導要領から;習慣化の効果 ほか)
おわりに―電子辞書と携帯電話、そして私の経験

著者等紹介

安田敏朗[ヤスダトシアキ]
1968年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程学位取得修了。博士(学術)。一橋大学大学院言語社会研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KtSwmq

1
国語辞典の製作と国家・ナショナリズムの関係について。国語という言語や辞書のもつ正しさ、正当性が何によって構成されているかが理解できる。2021/10/03

刻一

1
基準と規範の違いについて、プロジェクトXの日本的精神について、岩波の広辞苑の制作過程のあやしさついて、「新解さん」の馴染みやすさについて、暮しの手帖の作る辞書ついて。応用が効きそうな、新しい考え方を沢山与えてくれた。言葉の定義は時代によって違う。いつの時代も権威によって辞書が作られ、言語のインフラが整えられるけれど、全てそれに従う必要なんてない。想像力が権威を奪う、のだ。現代の辞書である「Google先生」に惑わされず、大切な時こそ、自分の経験から導き出す辞書を信じて生きよう。2012/03/07

Saki

1
言葉を集め、定義する。この作業が近代国家になるために不可欠だった。そしてその辞書は、権威を持ち、知識人にあがめられ、教育の中へと入ろうとする。 私たちは、普段辞書とどう関わっているのか。紙の辞書と電子辞書の違いにまで言及されてて面白い。2011/12/12

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