昭和ジャズ喫茶伝説

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582832723
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0095

内容説明

政治も文学も恋愛も、溶鉱炉のなかでグツグツ煮えたぎっていた六〇~七〇年代。東京路地裏ジャズ喫茶は若者たちの狂暴な夢がスイングし、大爆発を待っていた。実録!昭和青春伝説。

目次

イントロ―ジャズはジャズ喫茶で聴くもの
新宿界隈
銀座・有楽町界隈
池袋・谷根千界隈
高田馬場・早稲田界隈
中央線界隈と狐鳴くジャズスポット
渋谷・三茶・下北界隈
カルチェラタン界隈
エピローグ―雨の日はジャズ喫茶で

著者等紹介

平岡正明[ヒラオカマサアキ]
1941年、東京・本郷に生まれる。作家、評論家。60年安保闘争以後、早大ブントと訣別、暴動をプロレタリア最大の反抗の武器として捉え、政治結社「犯罪者同盟」を設立、その理論武装書『犯罪あるいは革命に関する諸章』を著す。早大中退後、67年に北米黒人・ジャズ・資本主義を、マルクス主義を軸に論じた『ジャズ宣言』によってジャズ批評家として衝撃デビューをする。60年代末の全共闘運動の渦中、ノンセクトラディカル派のカリスマ的存在として絶大な思想的影響力をおよぼす。70年代後半には芸能論『山口百恵は菩薩である』がベストセラーに。以後、政治・文学・芸能(ジャズ、映画、歌謡曲)など思想・文化全域を批評対象として位置づけ、独自の民衆史観的視点から鋭い問題提起を発しつづけている。現在、落語から江戸・東京庶民の精神史を照射・研究、2005年1月、法政大学出版局より『大落語』を刊行、落語界を震撼させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ぽち

7
あれ、あのSF作家のひとがJAZZについて書いてるのかあ、と平井和正と勘違い。本書を読んでいるうちにだいぶ以前に個性的なJAZZ評論の書き手がいると、なにかで読んだことがある記憶がよみがえってきた。そうか政治的な論客でもあったひとか。私はあまり政治と文化を結びつけるひとが好きではなくて、そういうものいいのひとはだいたい自尊心自意識をまきちらすことを憚らないように見えてしまうからなんだけど、保坂和志さんが言ってた「JAZZの魂」の残滓、というようなものがここにはあるように感じられた、という感想。2014/11/11

古山一彦

1
この本に書かれているのは、題名通り昭和のジャズ喫茶の思い出話です。 ただし、この本が昭和なのは、ジャズでも喫茶でも古き街でも地下活動でもなく、書いているのが平岡正明だからです。 時代がかった思い込みの激しい文章、意味不明な自慢。曖昧な決めつけ。たとえどんなに胡散臭くとも平岡的で片付くほど、この体臭はキツイ。クラクラします。それこそ80年代の自分には読めなかったでしょう。今ならば、、、、。しかしそれは今更でもあります。2014/01/09

oct

0
何十年ぶりかの平岡正明。乱暴な文体とこじつけにも近い超私的な理論はたまに読むととても気持ちがイイ!ジャズ喫茶は70年初頭には無くなっていかざるを得ないものだと嫌でもわかる。バップ、フリー、インテリ、似非インテリ、全共闘、オーディオ、落語、マンガとセットなのだ。2014/08/31

nanasibunka

0
著者はかつてめぐったジャズ喫茶の数々を語りながら、通り過ぎてきた時代や、みずからの精神史についても言及しているようだ。2023/12/07

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