内容説明
瀑のざわめき、弾ける焚き火、渓に眠る夜―。渓を師とし、奥利根に育まれて30年。“渓の語り部”が綴る、友が還り、己が還る渓。
目次
逍遙の下田・川内
奥利根の白い牙
白神山地の鱒径をたどる
黒部源流の旅
駒ヶ岳を越えて御神楽沢へ
黒谷川残照
皆瀬川・虎毛沢詣
川内・岩塔ルンゼ
いにしえのマタギ径
会津丸山岳に憩う
浅草岳早春
うみがたいら
赤崩の夏休み
幻の大滝
大白沢の池
焚き火の傍らで
登山本来の行為に還る遊び
著者等紹介
高桑信一[タカクワシンイチ]
1949年秋田県生まれ。浦和浪漫山岳会創立代表として、奥利根をはじめ未知の渓谷遡行や雪稜登高を中心とした活動を続けてきたが、2002年より、企画事務所ろうまん山房を主宰、フリーライター、カメラマン、山岳ガイドとしての活動を始める
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感想・レビュー
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つちのこ
1
献本。某山岳雑誌にこの作品の書評を書かせてもらった。以下、抜粋⇒全編にわたって著者の渓への熱き思いが溢れている。それは、手塩にかけた娘を嫁に出すような、渓への慈愛を一編一編綴った賛歌である。そこには浦和浪漫山岳会を率い、奥利根から下田・川内への地域研究を成し得た、著者ならではの渓を知りたいというあくなき希求があり、集う仲間たちの姿がある。 自然との対峙の深淵は、自己の野生を知るに及んで更に磨かれる。幻の漂流民・サンカのごとく生きたいという願いが、⇒2004/03/24
08041511
0
子供達と行った赤崩の話はほのぼのさせられる2022/06/26