内容説明
落語作家・三十路独身、究極の「スローライフ」実践日記。アナログ生活で知った、お金で買えない人間関係、不便の豊かさ、今あるもののありがたみ、そして…。
目次
1 予習篇(まずは家探しから;ライフラインはどうですか?;昭和十年って? ほか)
2 落語的生活・実践篇(マリッジブルーな前夜;火事妄想;ごはん粒の効用 ほか)
3 まとめと反省篇(平成に戻って;困ったことあれこれ;楽しいこともてんこもり ほか)
著者等紹介
くまざわあかね[クマザワアカネ]
1971年大阪生まれ。落語作家。関西学院大学在学中より落語、講談、歌舞伎、文楽、能狂言などの古典芸能に親しみ、卒業後、落語作家・小佐田定雄に弟子入り。現在は、「ごかいらく落語会」などで新作落語を発表するほか、ラジオの台本や新聞、雑誌などに幅広く執筆。2000年、国立演芸場の第1回大衆芸能脚本コンクールで、新作落語「お父さんの一番モテた日」が優秀賞に選ばれた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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きょう
11
私よりほんの少しお若い、くまざわさん。都会育ちなだけに、昭和10年の暮らしは別世界だったようです。空堀商店街が今どうなってるかお買い物に行ってみたいです。昭和なのでガスと電灯があり、電車もある。生活する上で冷蔵庫はもちろんあった方が良いけれど、個人的には洗濯機特に脱水がないとやっていけないと思います。くまざわさんと師匠がお書きになった令和の落語、聞きに行くのも良いですが台本で読みたい。2022/04/05
Yoshie S
3
芸のために…ここまで再現するのは素晴らしい!冷蔵庫のない生活はかなり厳しそうです。落語にも少し興味があり、着物生活にも興味があり、読んでみたらならまちを提灯を持って歩いてみたくなったり、火鉢を使ってみたくなったり。実際の経験で大変だったことが工夫されて便利になって今があるんだと実感。コミュニティーの良さはそのまま時間の緩やかさで、それはある意味贅沢なことなのかも知れません。2014/09/09
わ!
1
楽しい一冊。分類としては「日記」に分類されるのだろう。落語作家である著者が、その勉強も兼ねて、昭和十年の生活で一か月間過ごす体験記である。服装は基本的には着物。電化製品は、電灯以外は使わず、この電灯も暗めである(ワット数が低い)。タイトル通り、もっと「落語的〜」な内容が書かれるのかと期待していたが、著者が落語作家のため、ほぼ毎日落語会へ出かけたりするのではあるが、落語の噺の「◯◯」に出てくるあのシーンは…とか、噺の「◯◯」のシーンを実体験してみた…というようなところは、思いのほか少なかったのが残念だった。2023/09/22
ワンモアニードユー
0
思いつくのは思いつくかもしれないですが、ここまで徹底して実現できる根性は大したものです。 だからどうだという向きもありますが、これで落語作家として光ることができれば、ほんとうに見上げたものです。2011/05/08
sin64
0
ごっこ、と言われたらそれまでかもしれないけど、他人から近所の人まで巻き込んだ昭和10年ごっこは筋金入りで、どこか新しく懐かしい。ちょっと、やってみたいなぁ。2012/09/28