内容説明
古くから人々と暮らし、喜怒哀楽を共にしてきた犬たち。江戸時代から400年の間に詠まれてきた俳句400句をとおして綴る、犬と人とのふれあいの文化史エッセイ。
目次
新年(一緒に迎える元旦;福藁に暖かそうに;門松でかくれんぼ ほか)
春(アレッ、淡雪は?;梅はシンボルフラワー;恋猫に辟易 ほか)
夏(袷姿の犬芝居;時鳥の初音にご用心;端午の節句 ほか)
秋(尾っぽの話;秋爽の立耳;犬飼星瞬く七夕 ほか)
冬(雪やコンコン;犬の伯母さん;雪仏ご出現 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
1
著者は犬の文化史について、ひととはちょっと違った視点から書きつづけている人物。『犬の落としもの万華鏡』という犬の糞に特化した著作などがある。 本書は、歳時記であり、江戸から現代までさまざまな作が載っている。「門松でかくれんぼ」「啓蟄に興味津々」「犬語がわかる」「幻の水犬」「月に吠える」「雪やこんこん」「動作いろいろ」「煤払いのお手伝い」などの節に分けられ、丁寧に解説されている。 ユーモアのある解説にニヤリとさせられる。 日本人が犬に向けてきた温かいまなざしが見て取れ、読んでいて楽しい一冊であった。2018/01/04
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