内容説明
東京の“散歩者”冨田氏が、映画を縦軸に、風景を横軸にして、マニアックなまでに映画に写された東京の町を辿る。構成は町ごとに章を区切り、写真・地図・索引を付す。
目次
傷心のなかをさまよい歩いて何処へ行く
19歳、都電とともに揺られ揺られて
裕次郎に始まり優作に終わる
隅田川と東京の海へ向かって敬礼
水の都の舞台から主役を降りた時計台
山手線の車窓から裕次郎が見えた
さようならばかりが降り積もるよ
喧噪と孤独を映しつつ東京タワーは立つ
昔の名前を失くした町を偲ぶ映画双六
後楽園にこだました大喚声はいずこ
暴力と活気に満ちた新宿は灰と化した
振り向けばいつもそこに富士山が…