内容説明
「負けることに負けないで!」の願いを込めた感動と激励のドキュメント。ジュニアから読める。シニアまで読める。
目次
照れ屋で頑固な育ての親
そばにいる、だから愛おしい
ウララに託した夢、夢、夢
ウララ伝説は、ここから始まった
一回ぐらい、勝とうな
再生の日を夢見て
著者等紹介
重松清[シゲマツキヨシ]
1963年、岡山県生まれ。91年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年、『ビタミンF』で直木賞を受賞
河野利彦[コウノトシヒコ]
平凡社写真部
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
32
★★★★ 重松さんなので小説だと思ったら、ドキュメンタリーだった。そういえば連敗馬と大騒ぎになったなとぼんやり思い出しながら読んだら良い話だった。”とびきりの強運の持ち主だった”に納得。2015/12/12
けん
23
大好きな重松清さんと最近興味の出てきた競馬の組み合わせ。競馬ド素人以下の自分でも知っているハルウララ、勝てなければ処分される世界でこれだけ出走出来たことだけを見ても、本当に多くの人に愛されていたんですね。記録的な連敗を喫しながらも、あくまでも「勝ち」を目指して一生懸命に走ってるからこそ、人を惹きつけるのでしょうね。引退したハルウララと厩務員の藤原さん、2人は今もそれぞれの道で「勝ち」を目指して走り続けているんだろうなぁと思います。→2015/11/28
タルシル📖ヨムノスキー
19
負け続け、それでも走り続けたハルウララと、ハルウララを支えた人たちを取材した重松清さんのノンフィクション。競馬にはまったく興味がないのだが、子供がウマ娘にハマっていてハルウララのエピソードを嬉しそうに話してくれて興味を持ち調べてみると、なんとあの重松清さんが書いてるじゃないですか!またハルウララを取り上げるあたりが実に重松さんらしいというか。ウマ娘ブームにあやかって是非文庫化して、たくさんの人に読んでほしい一冊。そうそう、古内一絵さんの「風の向こうへ駆け抜けろ」シリーズが好きな人にもおすすめです。2022/05/12
annakarina
8
図書館のリサイクル図書にて。優しい重松先生の文章で、ハルウララを取り巻く優しいひとたちと、ハルウララの100戦までの物語。私はニュースを見ないので、ハルウララのことも名前くらいしか知らなかったのですが、地方競馬に生まれた負けっぱなしの人気者を私も応援したくなりました。今、どうしているんだろう、一勝できたのかな、できなくても頑張り続けているのでしょうね。2014/10/13
イカまりこ
7
推しのYouTuberが「ウマ娘」にハマっている。ウララちゃんを有馬記念で勝たせるのだと育成中。チャット欄はいつもの視聴者だけじゃなく競馬が好きな人たちも増えた。そこで語られるハルウララの史実。父が競馬好きだったから名前くらいは聞いたことあった。連敗のニュースもうっすら覚えてる。ゲームをやらない私でも本でなら読める!推しのライブを見ながら読書。画面の中のハルウララちゃんと本の中のハルウララが重なって見えた。ただひたむきに走る姿に私たちは勝手な物語を見がちだけど、みんなの希望であったことに間違いはない。2021/03/06