内容説明
日本を離れて20余年、海の向こうでスミを掘り続ける男たち。彼らは何を感じ、何を得たか。ドイツとカナダに現地取材した異色ヒューマン・レポート。
目次
1 日本―高島砿の閉山と炭鉱マンたち(回想の高島砿;切羽にサヨナラいってきた;炭鉱一本でやってきたばい;“拝啓総理大臣さま”;相次ぐ炭鉱事故)
2 西ドイツ―ライン河畔の九州男児(第一の故郷となったドイツ;イッカン鉱;『かあさんの歌』;西ドイツ派遣のいきさつ;ローベルグ鉱;死んだらラインに灰をまいてくれ;センチメンタル・ジャーニー;「ペートリ・ハイル!」)
3 カナダ―ロッキー山中に生きる道産子(9月の吹雪;カナダに賭けてみよう;スケールの大きなカナダの生活;働きやすいがレイオフが怖い;二つの国の間で;地質学者のユウコさん;炭鉱よどこへ行く?)