内容説明
美しい色。美しい香り。時間をかけ心を尽くして旬を集めることは、わたしの生活そのものだ――。知らない土地に古民家を買って宿のオーナーシェフとなり、各地から訪れる人をもてなすようになった著者。春はふきのとうを摘み、竹の子を掘る。夏は草を刈って桃をかじる。秋は柿を干して鹿肉を焼き、冬は薪を割って柚子を蒸す。12か月の味わい深い物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやこ
4
山梨県で築130年の古民家を改修し宿を営む文筆家の寿木けいさんのエッセイ。開業からの1年間を、宿で提供した旬の料理とともに綴る。伝え聞いていた憧れの人の近況を、本人から「こんな1年を過ごしていたのよ」と聞かされたような心地がし、嬉しさとともに腑に落ちる思いだった。各章に紹介されている、土地の恵みを生かしたすてきな料理がとてもおいしそうだったし、宿の全景を見てみたいと思った。一方で「根性」でバッハのアリアに挑む姿に親しみも覚え、少し作者と親しくなれたような気持ちになった。生きることは手を動かすことなのだ。2025/08/09
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