出版社内容情報
巡礼者の模範的案内書となった古典的書物。第2巻はメッカに滞在し見聞を広め、メディナを経てバグダード、マウスィルを訪れる。
内容説明
巡礼者の模範的な旅行案内、イスラーム巡礼紀行文学の祖型となった古典的書物。第2巻は、メッカに滞在して巡礼大祭に参加、メディナを経てバグダード、マウスィルを訪れる。
目次
9 五七九年 無二なるラジャブ月
10 五七九年 神聖なるシャアバーン月
11 五七九年 偉大なるラマダーン月
12 五七九年 シャウワール月
13 五七九年 スー・アル=カアダ月
14 五七九年 ズー・アル=ヒッジャ月
15 五八〇年ムハッラム月
16 五 八〇年サファル月
著者等紹介
家島彦一[ヤジマヒコイチ]
1939年東京都生。慶應義塾大学修士課程修了。文学博士。東京外国語大学名誉教授。専攻イスラーム史、東西交渉史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ドウ
3
暫くメッカに滞在、様々な説教者の話を聴いたり巡礼者たちを観察したりしつつ、霊験あらたかな(という言い方をすると語弊しかないが)メッカ近郊の聖地を巡る。メッカを出るとメディナを通ってイラクはクーファへ。とうに政治の実権を失って久しいアッバース朝カリフの住まうバグダードの描き方や、メディナからイラクへ向かう道中の描写が興味深い。風景や街並みを語る時も基準はそこで出会う人である。単調にも思えるが、実は人との偶然の出会いこそが旅の醍醐味であり、旅の思い出を心に深く刻むのだと気づかされる。2018/12/16
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