出版社内容情報
『論語集注』は朱子の主著であり、「新注」と呼ばれる論語注釈史上の金字塔。仁斎『論語古注』、徂徠『論語徴』の解釈も併記。
内容説明
朱子の主著にして論語注釈史上の画期をなす『論語集注』の全訳完結。仁斎『論語古義』、徂徠『論語徴』の注解も併記し、江戸儒学の朱子学批判にも触れる。第4巻は「憲法第十四」から「堯日第二十」まで。
目次
憲問第十四
論語集注巻八
衛霊公第十五
季氏第十六
論語集注巻九
陽貨第十七
微子第十八
論語集注巻十
子張第十九
堯日第二十
著者等紹介
土田健次郎[ツチダケンジロウ]
1949年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nemorální lid
2
「朱子の注は、本文の意味を定めれば能事足れるとするようなものではない。そこに思想的意義を汲み取る注である」(解 p.487)とあるが、第1巻の前書きにもある通りで、一介の注解書ではなく、完全に朱熹独自のものと化している思想書である。朱熹は聖人にならんと学ぶ者に対してこの論語集注を著したのであり、目的は道との一体化を志す者への道標とならんことである。そのため、孔子の語る聖人の境地もやや見上げた形になっている。意識的なものから自然的なものへ移ろう道こそ道学の目標であり、朱熹の狙いでもあったことが良く分かった。2018/10/23
ゆうきなかもと
2
ついに読了\(^o^)/ 朱子や仁斎、徂徠と論語解釈をめぐる時空を超えた討論をしているような本だった(・∀・)2016/11/18