内容説明
バラガンサンとはモンゴル口承文学中、著名な智の権化。彼の頓知ばなしは広く伝わる。統治階級の王公・官僚・ラマ僧・金持ち等をユーモア精神で風刺、嘲弄する愉快な物語。本邦初訳。
目次
第1集 ほら吹き大王のはなし(禿げ頭の牧童がほら吹き大王とあだなをつけられたわけ;貧しい老人の子(ブリヤード地区異文、その一)
三人兄弟(ブリヤード地区異文、その二))
第2集 単篇ばなし(王さまを馬から下ろす;貪欲な官員を天へ送る;黒猫と黄猫 ほか)
第3集 組みばなし(穴蔵の中の黍―ハガイ官員をだます、その一;鶉と大雁―ハガイ官員をだます、その二;奇怪な針鼠―ハガイ官員をだます、その三 ほか)
著者等紹介
若松寛[ワカマツヒロシ]
1937年神奈川県生。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現職、京都学園大学人間文化学部教授。専攻、モンゴル史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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