内容説明
朝鮮水軍を率いて、秀吉の軍と野望を撃破した李舜臣が、乱の最中に記した日記。壬辰倭乱の中の人とモノと心の動きを生き生きと伝える稀有な史料を口語訳し、詳細な注を加う。
目次
壬辰 1592年
癸巳 1593年
甲午 1594年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
崩紫サロメ
17
壬辰倭乱(豊臣秀吉の朝鮮出兵)の記録、というが、読んでみると結構予想と違うところがたくさんあり、面白くて一気読みしてしまった。戦争の記録に関しては極めて簡潔(注で日本や朝鮮の他の史料が補われている)、軍営での日常の比率が圧倒的に高い。仲がいいのか悪いのかよくわからない同僚(→部下)元均に酔って絡まれて不快だった、という話がとにかく多いし、何より、何か深刻な病気を抱えているのだろうと思われる李舜臣本人の病状や、見た夢の解釈。思った以上に「日記」で、生身の人間を感じる。2021/04/17
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