内容説明
組織の成功や失敗は、必要な事柄を正しいタイミングで正しく学習できるかどうか、すなわち「組織学習」ができるかどうかにかかっています。今日、変化の激しい環境の中で組織は学習し続けなければ、存続することすら難しくなっています。本書は近年、大きな注目を集めている組織学習の基本的概念とそのメカニズムを平易に解説し、組織学習論のこれからの方向性を展望した、日本で初めての本格的入門テキストです。
目次
第1部 組織学習論とは(組織学習論を学ぶ;サイクルで捉える組織学習)
第2部 組織学習メカニズムの全体像を把握する(組織の学習効果を高めるには;組織の学習活動に伴うジレンマ;学習のジレンマを克服するために)
第3部 フェーズ別のマネジメントを学ぶ(第1フェーズ:知識の獲得;第2フェーズ:知識の移転;第3フェーズ:情報の解釈;第4フェーズ:組織の記憶)
第4部 組織学習論のこれから
著者等紹介
安藤史江[アンドウフミエ]
1999年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)(東京大学より、2000年に学位取得)。1999年南山大学経営学部経営学科専任講師。2002年より1年間米マサチューセッツ工科大学スローンスクールにて客員研究員。2003年南山大学経営学部助教授、同大学院ビジネス研究科准教授、教授を経て、南山大学経営学部教授。著書・論文に「組織学習と組織内地図の形成」(「組織科学」Vol.32、No.1、1998年)(第15回組織学会学会賞「高宮賞」受賞:論文部門)、「ケア責任を負った女性の就業継続・育成のための組織マネジメント」(2017年)(公益社団法人全日本能率連盟、第69回全国能率大会経済産業省経済産業政策局長賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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