感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
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1870年初出。 日本の正しい歴史を書くのは、 資料不足よりはむしろ心理上の 相違から困難なのはもっともなこと(3頁下段)。 日本では貧乏人は子だくさんで、 金持ちは後継ぎがなくて嘆く(41頁下段)。 途上国日本だった時代。 見栄を張らない真実がうわべだけ立派な 虚偽よりよい(49頁上段)。 動物を極端に哀れむのは日本人の特徴(81頁下段)。 オールコック氏の本には、 日本は子供の天国であるとあるようだ(152頁下段)。 2014/05/29
孤高のサッカー研究者(Minaki)
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欧米からみた日本の姿を、キリスト教的視点を中心としながら描き出している。明治維新の渦中にあった日本の姿を、実際の日本での体験を踏まえながら、丁寧に描写している本著は、この後に日本が国際社会と強い関わりをもっていくことを考えると、明治のみならず、その後の時代を学ぶうえでも、有用な史料といえる。2014/07/30
papahaba
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明治維新、廃藩置県の前後に福井・東京に滞在したアメリカ人教師の記録。ある程度フラットに、当時の地方・封建制の終焉を現場視点で描いている。廃藩置県の現場のリアルな記録は、秀逸。2024/10/05