感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
19
361枚に及ぶ挿絵に圧倒。 大森貝塚の時の破片も よく描けている。 日本人の子供程、 行儀がよくて親切な子供 はいない。また、 日本人の母親程、辛抱強く、 愛情に富み、 子供につくす母親はいない(69頁上段)。 図―410の囲炉裏で料理している 挿絵(おそらく、モロラン=室蘭)など、 臨場感すら感じられる(181頁上段)。 アイヌの暮らしぶりが手に取るようにわかる 叙述は立派である。 2014/06/26
のんき
2
来日したてで目にするもの何もかもが珍しい、といったハイテンション気味だった前巻と比べて落ち着いた感じの二巻目。大森貝塚の発掘をしたりフィールドワークで北海道や鹿児島に行ったりあちこち動き回っているのに落ち着いた感じがあるのは、観察し分類するという生物学者の日常がそこにあるからのように思う。2011/11/05
うにこ。
1
日本に暮らして、少しずつ深い部分に興味が向き始めたモース先生の手記。北海道から九州まであちこち歩き回ってるなー。かつては「理解しがたい」と退けていた火消しや謡に理解を示してくれてたり、興味ある事柄に触れた途端に一気にテンション上がったり、生々しく日々の気持ちが書かれていて、読むのが楽しい。2013/12/06
の く
1
大森貝塚の調査の話が興味深い。今までなかった学問体系というか、「モノの見方」がこの国に導入された第一歩、を垣間見た気がした。日本各地で貝や地層を見つけた時の文章のテンションだだ上がりっぷりを読むと、ああモースさん筋金入りの学者だわ、と微笑ましくなりますね。2013/10/19
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