出版社内容情報
【概要】
西洋の知を支配し諸科学を基礎づけてきた形而上学に、いまなお存在意義はあるのか。アリストテレス、スコトゥス、カント、ハイデガーを読み解きながら哲学史における形而上学の機能を剔抉し、その放浪の歴史を描き出す。アガンベンによる最良の形而上学入門!
【目次】
1 第二哲学
2 分裂した哲学
3 超越論批判
4 無限の名
5 超越論的対象=X
6 形而上学的動物
原註
訳註
ドン・キホーテの存在論──訳者あとがきに代えて
参考文献
索引
内容説明
西洋の知を支配し諸科学を基礎づけてきた形而上学に、いまなお存在意義はあるのか。アリストテレス、スコトゥス、カント、ハイデガーを読み解きながら哲学史における形而上学の機能を剔抉し、その放浪の歴史を描き出す。アガンベンによる最良の形而上学入門。
目次
1 第二哲学
2 分裂した哲学
3 超越論批判
4 無限の名
5 超越論的対象=X
5 形而上学的動物
著者等紹介
アガンベン,ジョルジョ[アガンベン,ジョルジョ] [Agamben,Giorgio]
1942‐。イタリアの哲学者・美学者
岡田温司[オカダアツシ]
1954年、広島県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。専門は西洋美術史・思想史。著書『モランディとその時代』(人文書院、2003年)で吉川秀和賞、『フロイトのイタリア』(平凡社、2008年)で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遊動する旧石器人
1
2025年6月5日初版第1刷。初めて読んだジョルジュ・アガンベンの書。第一哲学(形而上学・存在論)が、第一ではないという内容ながら、単に落とし込むものではなく、副題の形而上学(存在論)と科学の「あいだ」にある知を考えたもの。訳者あとがきにもあるように、この「あいだ」に照準をあてているのが、アガンベン特有の存在論のようだ。そういう意味では、遺物を扱う考古学も、モノの存在論とヒトの認識論、そしてそのあいだ論(様態論)と言えるかもしれない。つまり、モノとヒトのあいだで醸成される何かを社会と言えるかもしれない。2025/08/01