出版社内容情報
20世紀初頭、「欧州のへそ」プラハで生まれたダイナミックな芸術交流を俯瞰し、「日常生活のアート化」を目指した運動に今に至るチェコ・カルチャーの魅力の源流を探る。
内容説明
20世紀初頭、「欧州のへそ」プラハにはあらゆる前衛芸術の波が流れ込んだ。ダダ、イタリア未来派、ハンガリーの行動主義、バウハウスの機能主義、ロシアの生産主義―。そこに生じたダイナミックな交流を俯瞰し、「生活とアートの詩的統合」を目指した運動に、今にいたるチェコ・カルチャーの魅力の源流を探る。チェコ・モダニズム・デザインの精華たる当時の本・冊子などカラー図版二〇〇余点を収録。
目次
立体表現主義の誕生―パリ・ベルリン・プラハ
イタリア未来派の受容―ミラノ・パリ・プラハ
デヴィエトスィルの結成―プラハ
ダダの闖入―ベルリン・プラハ・ザーグレブ
ベルリン未来派の旋風―ベルリン・プラハ
ハンガリー行動主義の流入―ブダペシュト・ウィーン・プラハ
「構成主義=ポエティスム」の展開―プラハ・ブルノ
バウハウスとの協働―ワイマール・プラハ・ブルノ
シュルレアリスムとの共闘―パリ・プラハ・モスクワ
日本における「チェコ・アヴァンギャルド」
著者等紹介
西野嘉章[ニシノヨシアキ]
1952年生。東京大学名誉教授、博士(文学)。2015年仏国レジョン・ドヌール勲章シュヴァリエ受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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