平凡社ライブラリー<br> 墨子よみがえる―“非戦”への奮闘努力のために

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平凡社ライブラリー
墨子よみがえる―“非戦”への奮闘努力のために

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582769197
  • NDC分類 124.3
  • Cコード C0310

出版社内容情報

戦乱の世にあって、徹底した非戦と平和を説いた墨子。今こそ、その思想が日本、そして世界を救うと確信する筆者が熱く語る“墨子のすすめ”。巻末に中村哲氏との対談を収録。

内容説明

“非戦”や“愛”を説き、奮闘努力することは現代においては理想を語るにすぎないのか?二五〇〇年前、戦国時代の中国であまねく人を愛せよ、戦争は決してするなと「兼愛」「非攻」をとなえた墨子の思想が今こそ日本、そして世界の平和の砦を築く―。亡くなる前日、著者が遺言のように告げた「墨子を読みなさい」の真意とは?“日本の墨子”中村哲氏との唯一の対話を収載。

目次

前口上 墨子が読まれるべき秋
第1話 あまねく人を愛すること
第2話 国家百年の計は人材登用にあり
第3話 「天」と「鬼神」は存在する?
第4話 「運命論」「宿命論」を否定する
第5話 「君子は鐘の如し」について
第6話 義のために死すとも可なり
第7話 いかなる戦争にも正義はない
第8話 心の中に強靱な平和の砦を築かん
後口上 墨子の精神を世界に拡げよう
特別附録 中村哲さんに聞く―民主主義で人は幸せになれるのか?

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。著書は『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)など多数。『昭和史 1926‐1945』『昭和史 戦後篇 1945‐1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。2015年、菊池寛賞を受賞。2021年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

87
『硝子戸のうちそと』で知った夫人への最期の言葉を拝見し、本著を手に取る。墨子の神髄である「非戦と兼愛」。歴史的人物、事象を多々検証。時に著者の思いが暴走する感も無きにしも非ずだが、人柄の滲み出る語り口には微笑まざるを得ない。大戦への氏の姿勢も不変。大義名分として”天”の実態の有無と整合性が問題。故の「非理法権天」也。先日読んだばかりの『神皇正統記』や、論語との対照性の件にも一理。中でも”美徳”は、考えさせれた言葉。託されたメッセージは「諦めない!」と解釈。魯迅の『非攻』も読まねば。2022/05/14

樋口佳之

51
んー。脱線が過ぎて、かつその話も面白くて墨子のお話に集中できないという、楽しいけども何なんだという授業みたいでした。巻末にある中村哲さんとの対談は読めて良かったか。まさに現代的墨子です。2021/11/27

みねたか@

31
「兼愛」,「非攻」を旨とする墨子の教え。その昔観た「墨攻」という映画では,「非攻」を貫きながら国を守る徹底した守備戦術が印象深かった。半藤一利氏の著作は初読みだが脱力感が絶妙で,墨子へのとっかかりとしては良かったと思う。しかし,あくまでも氏の解釈するところの墨子という印象もあり,もう少し原典に近づいた方が腹落ちするのではと,感じたところ。巻末に非業の死をとげた中村哲氏との対談を収録。医療者でありながら旱魃との闘いに挑んだ氏の姿勢は確かに墨子に通じるものかもしれない。2022/08/12

coldsurgeon

7
まさに墨子が読まれるべき秋でした。中国古代、戦国時代に生まれたとされる墨子に関して、あまりにも知らな過ぎた。いかなる戦争にも正義はないと訴え、非戦・非侵攻を主張した。あまねく人を愛すること「兼愛」を必要とし、平和のために奮闘努力せよと叫び続けた。天下の治乱は政治家や官僚たちの判断決断により生じ、人の幸不幸は当人の努力次第と考えていた。著者は亡くなる前日、墨子を読みなさいと告げたという。今こそ、読むべき時であろう。2022/04/20

ヒトコ

3
酒見賢一さんの「墨攻」で墨家の事を知った。半藤さんのお父様がおっしゃったように、世界から戦いがなくなることはない。しかし、その時その時にきちんと戦争の芽をつぶすための奮闘努力をする。それが「非攻」を目指した墨子の行動。 「平和には戦争以上の努力と忍耐が必要なんです」という中村哲さんの言葉に通じるのだと思った。防衛の為の備えは 必要だが、周りに脅威を感じさせてはいけないし、軍備以外の外交努力も必要だ。2023/01/16

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