出版社内容情報
戦乱の世にあって、徹底した非戦と平和を説いた墨子。今こそ、その思想が日本、そして世界を救うと確信する筆者が熱く語る“墨子のすすめ”。巻末に中村哲氏との対談を収録。
内容説明
“非戦”や“愛”を説き、奮闘努力することは現代においては理想を語るにすぎないのか?二五〇〇年前、戦国時代の中国であまねく人を愛せよ、戦争は決してするなと「兼愛」「非攻」をとなえた墨子の思想が今こそ日本、そして世界の平和の砦を築く―。亡くなる前日、著者が遺言のように告げた「墨子を読みなさい」の真意とは?“日本の墨子”中村哲氏との唯一の対話を収載。
目次
前口上 墨子が読まれるべき秋
第1話 あまねく人を愛すること
第2話 国家百年の計は人材登用にあり
第3話 「天」と「鬼神」は存在する?
第4話 「運命論」「宿命論」を否定する
第5話 「君子は鐘の如し」について
第6話 義のために死すとも可なり
第7話 いかなる戦争にも正義はない
第8話 心の中に強靱な平和の砦を築かん
後口上 墨子の精神を世界に拡げよう
特別附録 中村哲さんに聞く―民主主義で人は幸せになれるのか?
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。著書は『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)など多数。『昭和史 1926‐1945』『昭和史 戦後篇 1945‐1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。2015年、菊池寛賞を受賞。2021年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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